[Vol.1820] 毎年10月4日は投資脳を再点検する好機

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反落。米主要株価指数の反落などで。68.12ドル/バレル近辺で推移。

金反落。米10年債利回りの反発などで。2,671.20ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。25年01月限は19,645元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年11月限は543.5元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで1671.3ドル(前日比25.20ドル拡大)、円建てで7,645円(前日比31円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(9月30日 18時18分時点 6番限)
12,175円/g
白金 4,530円/g
ゴム 403.4円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,945円/mmBtu(24年12月限 9月24日17時26分時点)

●NY金先物(期近) 月足  単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 月足  単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「毎年10月4日は投資脳を再点検する好機」
前回は、「金(ゴールド)の短期・長期投資の勘所」として、金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)を確認しました。

今回は、「毎年10月4日は投資脳を再点検する好機」として、毎年10月4日が「証券投資の日」であることについて、確認します。

毎年10月4日は「証券投資の日」です。日本証券業協会が、たくさんの人々に証券投資に関心を持ってもらえるよう、「投(とう=10)資(し=4)」の語呂合わせから、1996年に制定、2003年に日本記念日協会に登録しました。2009年に登録名称を「投資の日」に変更しましたが、2017年からは再び「証券投資の日」で登録されています。証券業界はこの日を中心に、全国各地でさまざまな普及活動を行っています。

証券に限らず、債券、通貨、コモディティ(国際商品)、金利、暗号資産など、「市場」とつくものは刻々と動いています。人間は、目に見えても見えなくても、動くものに関心を寄せる性質があるため、投資家を含む市場関係者の多くは、ほとんど常に市場の動きに関心を寄せたり、心を奪われたりしています。

何かに関心を寄せ続けていると、近視眼的な状態に陥ることがあります。近視眼的な状態は瞬間的な力は出やすいものの、持続的な力は出にくい傾向があります。投資を含む人生全般においては、数十年単位という長期視点で力を持続させる必要があるため、定期的に頭の中が近視眼的になっていないかを、点検しなければなりません。

筆者は、1年に1回訪れる10月4日は、日ごろから投資で使っている脳を再点検する機会であると考えています。それまでの1年間で行ってきた投資活動を振り返ったり、投資活動の大前提となる市場環境を再確認したり、今後の投資方針を再検討したりする、年に一度のチャンスです。

図:毎年10月4日は「証券投資の日」
図:毎年10月4日は「証券投資の日」
出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。