原油反発。米主要株価指数の反落などで。67.74ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。2,669.56ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年05月限は18,740元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年01月限は526.5元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1726.31ドル(前日比0.51ドル拡大)、円建てで8,302円(前日比76円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(12月9日 大引け時点 6番限)
金 12,818円/g
白金 4,516円/g
ゴム 371.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,252円/mmBtu(25年3月限 11月19日17時18分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「わかりやすければ損をしてもよいのか?」
前回は、「『掘りまくれ!』でも高止まりの可能性あり」として、足元の原油市場を取り巻く環境(2024年11月)を確認しました。
今回は、「わかりやすければ損をしてもよいのか?」として、「偏向報道」から考える市場関連情報の現状を確認します。
ここ最近、「偏向報道」という言葉を頻繁に見聞きするようになりました。これは、正反対の議論が存在する条件下で、情報の発信者が片方の情報だけを発信することを意味する言葉です。
筆者は常々、部分的な情報の流通という意味での「偏向」は、金(ゴールド)や原油などの市場で起きていると、考えています。
基本的に、人は見たいように見たり、聞きたいように聞いたり、信じたいように信じたり、感じたいように感じたりする生き物です。また、痛みや困難を避ける傾向もあります。
情報の発信者も受信者も人です。このため「わかりやすい」という思惑が一致すれば、「偏向」はいとも簡単に起きます。過去の大きな出来事がきっかけで生じた「共通認識」や、日本国内の多くの人の「願い」などが、わかりやすさの根拠となり得ます。
1970年代後半に中東近辺で有事が同時多発した時に金(ゴールド)相場が一時的に急騰したことは、今でも金(ゴールド)市場にわかりやすい共通認識として残っています。そして、インフレによって国民の生活が脅かされている日本では、原油価格が下がることを願う人は多くいます。
こうした共通認識や願いが、実際の値動きと合致すれば、何の問題もありません。しかし近年は、合致しないケースが頻発しています。
個人投資家を含む市場関係者の最優先事項は、価格推移です。投資をしている人の損益に直接的に結びつくためです。わかりやすければ、損をしてもよいと考える市場関係者はいないでしょう。
市場関係者にとって、共通認識や願いはわかりやすいだけに、やっかいな存在です。わかりやすさに惑わされないよう、情報の発信者も受信者も、留意しなければなりません。偏向を生じさせないためには、双方が一歩、踏み込んだ議論をすることが欠かせません。
図:「偏向報道」から考える市場関連情報の現状
出所:筆者作成 イラストはPIXTA
金反発。ドル指数の反落などで。2,669.56ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年05月限は18,740元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年01月限は526.5元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1726.31ドル(前日比0.51ドル拡大)、円建てで8,302円(前日比76円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(12月9日 大引け時点 6番限)
金 12,818円/g
白金 4,516円/g
ゴム 371.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,252円/mmBtu(25年3月限 11月19日17時18分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「わかりやすければ損をしてもよいのか?」
前回は、「『掘りまくれ!』でも高止まりの可能性あり」として、足元の原油市場を取り巻く環境(2024年11月)を確認しました。
今回は、「わかりやすければ損をしてもよいのか?」として、「偏向報道」から考える市場関連情報の現状を確認します。
ここ最近、「偏向報道」という言葉を頻繁に見聞きするようになりました。これは、正反対の議論が存在する条件下で、情報の発信者が片方の情報だけを発信することを意味する言葉です。
筆者は常々、部分的な情報の流通という意味での「偏向」は、金(ゴールド)や原油などの市場で起きていると、考えています。
基本的に、人は見たいように見たり、聞きたいように聞いたり、信じたいように信じたり、感じたいように感じたりする生き物です。また、痛みや困難を避ける傾向もあります。
情報の発信者も受信者も人です。このため「わかりやすい」という思惑が一致すれば、「偏向」はいとも簡単に起きます。過去の大きな出来事がきっかけで生じた「共通認識」や、日本国内の多くの人の「願い」などが、わかりやすさの根拠となり得ます。
1970年代後半に中東近辺で有事が同時多発した時に金(ゴールド)相場が一時的に急騰したことは、今でも金(ゴールド)市場にわかりやすい共通認識として残っています。そして、インフレによって国民の生活が脅かされている日本では、原油価格が下がることを願う人は多くいます。
こうした共通認識や願いが、実際の値動きと合致すれば、何の問題もありません。しかし近年は、合致しないケースが頻発しています。
個人投資家を含む市場関係者の最優先事項は、価格推移です。投資をしている人の損益に直接的に結びつくためです。わかりやすければ、損をしてもよいと考える市場関係者はいないでしょう。
市場関係者にとって、共通認識や願いはわかりやすいだけに、やっかいな存在です。わかりやすさに惑わされないよう、情報の発信者も受信者も、留意しなければなりません。偏向を生じさせないためには、双方が一歩、踏み込んだ議論をすることが欠かせません。
図:「偏向報道」から考える市場関連情報の現状
出所:筆者作成 イラストはPIXTA