原油反発。中東情勢の悪化などで。70.56ドル/バレル近辺で推移。
金反発。米国の主要株価指数の反落などで。2,753.01ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。25年05月限は18,750元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年01月限は543.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1792.16ドル(前日比13.74ドル縮小)、円建てで8,733円(前日比23円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(12月12日 17時22分時点 6番限)
金 13,423円/g
白金 4,690円/g
ゴム 372.6円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,115円/mmBtu(25年3月限 12月09日17時43分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「金(ゴールド)と原油市場の実態に迫る」
前回は、「原油はトランプ氏大統領選勝利でも高騰中」として、OPECプラスの減産(イメージ)を確認しました。
今回は、「金(ゴールド)と原油市場の実態に迫る」として、足元の金(ゴールド)市場を取り巻く環境(2024年12月時点)を確認します。
どのようにすれば、金(ゴールド)と原油の実態に迫ることができるのでしょうか。「偏向」の特徴である「共通認識」と「願い」という、分かりやすさが際立った状態だけが分析に必要な要素ではないと認識することが、その一歩目になります。(決して、共通認識と願いが不要と言っているのではありません)
複数の関連する事象を、同時に感じることが、実態に迫るコツです。たしかにそこには、事象を点で見ることが許された時代に存在した分かりやすさはないかもしれません。ですがこのコツは、今どきの金(ゴールド)と原油市場の分析には、欠かせない考え方です。
有事が発生して不安が強まったり、株価が乱高下したりしても金(ゴールド)価格が下落する場合があったり、トランプ氏が米大統領選挙で勝利して需給が緩むとの思惑が広がっても原油価格が高止まりしたりしている以上、個人投資家を含む市場関係者は、共通認識と願いは複数のテーマの一つに過ぎないと認識する必要があります。
下の図は、筆者が考える足元の金(ゴールド)市場を取り巻く環境です。以前の「[Vol.1869] 金(ゴールド)は有事でも価格下落が発生」で述べたとおり、短中期の時間軸に、「有事ムード」「代替資産」「代替通貨」の三つがあります。中長期・超長期の時間軸で金(ゴールド)相場を展望したい場合は、「中央銀行」と「見えないジレンマ」に注目する必要があります。
また、トランプ氏が米大統領選挙で勝利したにもかかわらず、原油相場が高止まりしている要因に、前回の「[Vol.1870] 原油はトランプ氏大統領選勝利でも高騰中」で述べたOPECプラスの減産のほか、産油国に関わる国々での戦争、トランプ政権下で想定される米国内の原油需要増加などが上昇圧力をもたらしていることが挙げられます。
あくまでも高止まりであり、目立った上昇は発生していません。このことは、上昇圧力と下落圧力の両方が、原油相場にかかっていることを意味します。下落圧力をかけている要因は、中国における悲観論やトランプ政権下で想定される米国内の原油供給増加などです。
図:足元の金(ゴールド)市場を取り巻く環境(2024年12月時点)
出所:筆者作成
金反発。米国の主要株価指数の反落などで。2,753.01ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。25年05月限は18,750元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年01月限は543.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1792.16ドル(前日比13.74ドル縮小)、円建てで8,733円(前日比23円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(12月12日 17時22分時点 6番限)
金 13,423円/g
白金 4,690円/g
ゴム 372.6円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,115円/mmBtu(25年3月限 12月09日17時43分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「金(ゴールド)と原油市場の実態に迫る」
前回は、「原油はトランプ氏大統領選勝利でも高騰中」として、OPECプラスの減産(イメージ)を確認しました。
今回は、「金(ゴールド)と原油市場の実態に迫る」として、足元の金(ゴールド)市場を取り巻く環境(2024年12月時点)を確認します。
どのようにすれば、金(ゴールド)と原油の実態に迫ることができるのでしょうか。「偏向」の特徴である「共通認識」と「願い」という、分かりやすさが際立った状態だけが分析に必要な要素ではないと認識することが、その一歩目になります。(決して、共通認識と願いが不要と言っているのではありません)
複数の関連する事象を、同時に感じることが、実態に迫るコツです。たしかにそこには、事象を点で見ることが許された時代に存在した分かりやすさはないかもしれません。ですがこのコツは、今どきの金(ゴールド)と原油市場の分析には、欠かせない考え方です。
有事が発生して不安が強まったり、株価が乱高下したりしても金(ゴールド)価格が下落する場合があったり、トランプ氏が米大統領選挙で勝利して需給が緩むとの思惑が広がっても原油価格が高止まりしたりしている以上、個人投資家を含む市場関係者は、共通認識と願いは複数のテーマの一つに過ぎないと認識する必要があります。
下の図は、筆者が考える足元の金(ゴールド)市場を取り巻く環境です。以前の「[Vol.1869] 金(ゴールド)は有事でも価格下落が発生」で述べたとおり、短中期の時間軸に、「有事ムード」「代替資産」「代替通貨」の三つがあります。中長期・超長期の時間軸で金(ゴールド)相場を展望したい場合は、「中央銀行」と「見えないジレンマ」に注目する必要があります。
また、トランプ氏が米大統領選挙で勝利したにもかかわらず、原油相場が高止まりしている要因に、前回の「[Vol.1870] 原油はトランプ氏大統領選勝利でも高騰中」で述べたOPECプラスの減産のほか、産油国に関わる国々での戦争、トランプ政権下で想定される米国内の原油需要増加などが上昇圧力をもたらしていることが挙げられます。
あくまでも高止まりであり、目立った上昇は発生していません。このことは、上昇圧力と下落圧力の両方が、原油相場にかかっていることを意味します。下落圧力をかけている要因は、中国における悲観論やトランプ政権下で想定される米国内の原油供給増加などです。
図:足元の金(ゴールド)市場を取り巻く環境(2024年12月時点)
出所:筆者作成