原油反落。米主要株価指数の反落などで。68.99ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。2,620.44ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年05月限は17,660元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年02月限は537.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1696.49ドル(前日比11.89ドル拡大)、円建てで8,588円(前日比11円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(12月20日 17時15分時点 6番限)
金 13,190円/g
白金 4,602円/g
ゴム 368.2円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,960円/mmBtu(25年4月限 12月19日17時25分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「暴落説と高止まり説、優勢なのは後者か」
前回は、「米国:『掘りまくる』には100ドルが必要」として、米シェール最主要地区「パーミアン地区」の掘削済井戸数と原油相場を確認しました。
今回は、「暴落説と高止まり説、優勢なのは後者か」として、2025年のNY原油先物(月足 終値)の見通しを確認します。
OPECプラスが自主減産縮小を決定したため供給が大きく増える、「掘りまくれ!」とトランプ氏が号令をかけているので生産量が大きく増える、だから2025年の原油相場は暴落する、という思惑もあろうかと思います。その結果、インフレが鎮静化するという期待もあろうかと思います。
とはいえ、市場分析には「公平さ」が欠かせません。株式市場など、思惑が優勢されやすい市場分析においては、ブーム化(正の思惑の一方通行)、総悲観(負の思惑の一方通行)が起きます。こうした性格を逆手にとってしばしば、市場関係者が思惑を創出し、それがきっかけで株価が動くことがあります。
しかし、原油などの国際商品(コモディティ)は、思惑が主要な材料になり得ません。価格上昇を望む生産者と、価格下落を望む消費者が同居しているためです。だからこそ、分析には「公平さ」が欠かせないのです。インフレが鎮静化してほしいという、消費者特有の願望を分析の柱にすることはできないのです(生産者の願望を無視することはできない)。
筆者は、以前の「[Vol.1873] 2024年も『高止まり』だった原油相場」で示した図「原油市場を取り巻く環境(2024年後半~)」の環境が、2025年も継続すると考えます。
中東情勢混迷によって供給減少懸念が強まったり、OPECプラスが生産シェア高と原油高を享受する巧妙な策を講じ続けたり、「掘りまくれ!」の号令がかかれども、原油相場が100ドル近辺にならない限り生産量が急増しなかったり(平時の増加傾向は続く)、戦略備蓄増加という需要増加が発生したりするとみています。
こうした状況から、2025年のWTI原油先物は、基本的には80ドルを挟んだプラスマイナス15ドル程度(想定レンジ:65~95ドル)、突発的な事象の影響を受けた瞬間的な上下を考慮するとプラスマイナス20ドル程度(想定レンジ:60~100ドル)、の値動きとなる可能性があると、現時点で考えています。
図:2025年のNY原油先物(月足 終値)の見通し(2024年12月20日時点)
出所:Investing.comのデータより筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。2,620.44ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年05月限は17,660元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年02月限は537.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1696.49ドル(前日比11.89ドル拡大)、円建てで8,588円(前日比11円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(12月20日 17時15分時点 6番限)
金 13,190円/g
白金 4,602円/g
ゴム 368.2円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,960円/mmBtu(25年4月限 12月19日17時25分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「暴落説と高止まり説、優勢なのは後者か」
前回は、「米国:『掘りまくる』には100ドルが必要」として、米シェール最主要地区「パーミアン地区」の掘削済井戸数と原油相場を確認しました。
今回は、「暴落説と高止まり説、優勢なのは後者か」として、2025年のNY原油先物(月足 終値)の見通しを確認します。
OPECプラスが自主減産縮小を決定したため供給が大きく増える、「掘りまくれ!」とトランプ氏が号令をかけているので生産量が大きく増える、だから2025年の原油相場は暴落する、という思惑もあろうかと思います。その結果、インフレが鎮静化するという期待もあろうかと思います。
とはいえ、市場分析には「公平さ」が欠かせません。株式市場など、思惑が優勢されやすい市場分析においては、ブーム化(正の思惑の一方通行)、総悲観(負の思惑の一方通行)が起きます。こうした性格を逆手にとってしばしば、市場関係者が思惑を創出し、それがきっかけで株価が動くことがあります。
しかし、原油などの国際商品(コモディティ)は、思惑が主要な材料になり得ません。価格上昇を望む生産者と、価格下落を望む消費者が同居しているためです。だからこそ、分析には「公平さ」が欠かせないのです。インフレが鎮静化してほしいという、消費者特有の願望を分析の柱にすることはできないのです(生産者の願望を無視することはできない)。
筆者は、以前の「[Vol.1873] 2024年も『高止まり』だった原油相場」で示した図「原油市場を取り巻く環境(2024年後半~)」の環境が、2025年も継続すると考えます。
中東情勢混迷によって供給減少懸念が強まったり、OPECプラスが生産シェア高と原油高を享受する巧妙な策を講じ続けたり、「掘りまくれ!」の号令がかかれども、原油相場が100ドル近辺にならない限り生産量が急増しなかったり(平時の増加傾向は続く)、戦略備蓄増加という需要増加が発生したりするとみています。
こうした状況から、2025年のWTI原油先物は、基本的には80ドルを挟んだプラスマイナス15ドル程度(想定レンジ:65~95ドル)、突発的な事象の影響を受けた瞬間的な上下を考慮するとプラスマイナス20ドル程度(想定レンジ:60~100ドル)、の値動きとなる可能性があると、現時点で考えています。
図:2025年のNY原油先物(月足 終値)の見通し(2024年12月20日時点)
出所:Investing.comのデータより筆者作成