[Vol.1944] 「見えないものを」見ようとする意識

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反落。米主要株価指数の反落などで。64.59ドル/バレル近辺で推移。

金反落。米国債への資金逃避などで。3,115.31ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年09月限は16,295元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年05月限は542.0元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2170.71ドル(前日比5.61ドル拡大)、円建てで10,286円(前日比2円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(4月4日 18時34分時点 6番限)
14,648円/g
白金 4,362円/g
ゴム 321.9円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,097円/mmBtu(25年7月限 3月21日17時47分時点)

●NY金先物 月足  単位:ドル/トロイオンス
NY金先物 月足  単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「『見えないものを』見ようとする意識」
前回は、「長期視点で金(ゴールド)は優れた投資先」として、金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマ(2025年3月時点)を確認しました。

今回は、「『見えないものを』見ようとする意識」として、誠実、真摯を意味する「インテグリティ」と現代社会を生きる人との関係を確認します。

新技術・考え方がもたらすジレンマは、目に見えにくい、という性質があります。しかし「見えないジレンマ」はまさに今、世界の民主主義を停滞させたり、世界を分裂させたり、資源国に出し渋りをさせたり、高インフレを維持させたりしていると考えられます。

「見えない物事への意識」を高めていくことは、現代社会を生きるために欠かせないスキルだと言えます。そのヒントになり得るのが、「インテグリティ」です。インテグリティ(integrity)は、誠実さや真摯さを意味する言葉で、多くのビジネス書で取り扱われています。

以下は、著名なビジネス書で示されている、インテグリティが欠如している人の特徴、およびインテグリティを身につけるために必要な資質です。見えない物事のマイナス面が甚大な影響をもたらすなど、日に日に複雑化する現代社会で生きる人すべてにおいて、インテグリティ獲得を意識することは、大変に重要です。

とはいえ、目的はインテグリティを獲得することではありません。目的は、その先の人生(投資活動を含む)を幸せなものにすることにあります。このため、インテグリティとはなにか、自分はどの位置にあるか、などを意識し続けることが重要です。

取り急ぎ、著名人の発言をうのみにしない、見たい情報だけを見ない、過度に悲観的にならない、という三点を意識するだけで、大きな一歩を踏む出すことができるでしょう。

この三点を意識することは、インテグリティが欠如している人の(3)にある「誰が正しいか」に関心を持つ人にならずにすんだり、インテグリティを身につけるために必要な六つの資質にある(1)現実を認識する、(2)逆境を受け止める、の二つを重視したりすることに、つながります。

年度が代わった節目に改めて、わたしたちが暮らす世界の情勢を確認し、人生(投資活動を含めて)を幸せなものにしていく意識を高められるとよいと、思います。

図:誠実、真摯を意味する「インテグリティ」と現代社会を生きる人との関係
図:誠実、真摯を意味する「インテグリティ」と現代社会を生きる人との関係
出所:各種情報源をもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。