原油反発。米主要株価指数の反発などで。65.40ドル/バレル近辺で推移。
金反発。米10年債利回りの反落などで。3,346.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。25年09月限は13,805元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年07月限は479.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2136.95ドル(前日比3.45ドル縮小)、円建てで10,279円(前日比96円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月10日 17時25分時点 6番限)
金 15,592円/g
白金 5,313円/g
ゴム 298.4円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「『低迷』が資産の額を大きくする不思議」
前回は、「資産の額が最も大きくなったパターンは?」として、積立シミュレーションにおける価格推移を確認しました。
今回は、「『低迷』が資産の額を大きくする不思議」として、積立シミュレーションにおける累積保有数量を確認します。
前回述べたクイズの答えは、「低迷後 反発パターン」です。最終的には、「上昇 継続パターン」は約428万円、「下落後 回復パターン」は約428万円、「低迷後 反発パターン」は約630万円となりました(どのパターンも、最終的には投資金の合計である360万円を超えた)。
このシミュレーションの結果における注目点は、二つあります。一つ目は、市場価格が下落しなかった「上昇 継続パターン」と、下落した「下落後 回復パターン」の最終的な資産の額がほぼ同一になったことです。
そして二つ目は「低迷後 反発パターン」という、長期間、市場価格が低位で推移した上、最終的な価格が「上昇 継続パターン」の3分の1、「下落後 回復パターン」の半分となったパターンの最終的な資産の額が、最も大きくなったことです(他パターン比1.5倍弱)。
これらの注目点の共通点は「市場価格の下落・低迷」です。「上昇・高止まり」の正反対の事象を受けて、最終的な資産の額が大きくなったのです。なぜ「下落・低迷」という一見すると投資の効率を低下させる事象が、最終的な資産の額を大きくしたのでしょうか。
言い換えれば、なぜ、「上昇・高止まり」が、資産の額を大きくすることに貢献しにくかったのでしょうか(資産の額は大きくなるが、「下落・低迷」があったパターンに比べて不利だった)。これらの問いに対する答えは、「保有数量」にあります。
以下は、三つのパターンの累積保有数量の推移です。最終的には「上昇 継続パターン」は約286グラム、「下落後 回復パターン」は約429グラム、「低迷後 反発パターン」は約1,270グラムでした。
これら最終的な保有数量が、それぞれの最終的な資産の額に大きな影響を与えました。先に述べたとおり、積立投資における最終的な資産の額は、最終的な「保有数量」に最終的な「市場価格」をかけて計算します。
つまり、このシミュレーションにおいては、価格面の優位性を高める「上昇・高止まり」よりも、保有数量を効率的に増加させる「下落・低迷」の方が、最終的な資産の額を増加させる原動力になったと言えます。
図:積み立てシミュレーション(3)(累積保有数量) 単位:グラム

出所:筆者作成
金反発。米10年債利回りの反落などで。3,346.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。25年09月限は13,805元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年07月限は479.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2136.95ドル(前日比3.45ドル縮小)、円建てで10,279円(前日比96円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月10日 17時25分時点 6番限)
金 15,592円/g
白金 5,313円/g
ゴム 298.4円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「『低迷』が資産の額を大きくする不思議」
前回は、「資産の額が最も大きくなったパターンは?」として、積立シミュレーションにおける価格推移を確認しました。
今回は、「『低迷』が資産の額を大きくする不思議」として、積立シミュレーションにおける累積保有数量を確認します。
前回述べたクイズの答えは、「低迷後 反発パターン」です。最終的には、「上昇 継続パターン」は約428万円、「下落後 回復パターン」は約428万円、「低迷後 反発パターン」は約630万円となりました(どのパターンも、最終的には投資金の合計である360万円を超えた)。
このシミュレーションの結果における注目点は、二つあります。一つ目は、市場価格が下落しなかった「上昇 継続パターン」と、下落した「下落後 回復パターン」の最終的な資産の額がほぼ同一になったことです。
そして二つ目は「低迷後 反発パターン」という、長期間、市場価格が低位で推移した上、最終的な価格が「上昇 継続パターン」の3分の1、「下落後 回復パターン」の半分となったパターンの最終的な資産の額が、最も大きくなったことです(他パターン比1.5倍弱)。
これらの注目点の共通点は「市場価格の下落・低迷」です。「上昇・高止まり」の正反対の事象を受けて、最終的な資産の額が大きくなったのです。なぜ「下落・低迷」という一見すると投資の効率を低下させる事象が、最終的な資産の額を大きくしたのでしょうか。
言い換えれば、なぜ、「上昇・高止まり」が、資産の額を大きくすることに貢献しにくかったのでしょうか(資産の額は大きくなるが、「下落・低迷」があったパターンに比べて不利だった)。これらの問いに対する答えは、「保有数量」にあります。
以下は、三つのパターンの累積保有数量の推移です。最終的には「上昇 継続パターン」は約286グラム、「下落後 回復パターン」は約429グラム、「低迷後 反発パターン」は約1,270グラムでした。
これら最終的な保有数量が、それぞれの最終的な資産の額に大きな影響を与えました。先に述べたとおり、積立投資における最終的な資産の額は、最終的な「保有数量」に最終的な「市場価格」をかけて計算します。
つまり、このシミュレーションにおいては、価格面の優位性を高める「上昇・高止まり」よりも、保有数量を効率的に増加させる「下落・低迷」の方が、最終的な資産の額を増加させる原動力になったと言えます。
図:積み立てシミュレーション(3)(累積保有数量) 単位:グラム

出所:筆者作成