原油反発。米主要株価指数の反発などで。63.65ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。3,370.30ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年01月限は15,570元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年10月限は494.1元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2018.8ドル(前日比4.75ドル縮小)、円建てで10,115円(前日比16円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(8月22日 15時08分時点 6番限)
金 16,055円/g
白金 5,940円/g
ゴム 317.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「金の長期上昇トレンドは止まらないだろう」
前回は、「『七つのテーマ』市場環境を簡単に体系化」として、金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマ(2025年8月時点)を、確認しました。
今回は、「金の長期上昇トレンドは止まらないだろう」として、伝統的有事と非伝統的有事の例を、確認します。
前回述べた伝統的有事と非伝統的有事について、それらの違いを示します。伝統的有事は、見えやすい、分かりやすい、思考低下の温床という特性があり、「金(ゴールド)は安全資産」「有事の金(ゴールド)買い」というキーワードの根拠でもある、短中期視点のテーマの一つです。
物理的な衝突を伴う大規模な戦争・テロ、大規模な金融危機、大規模な自然災害、パンデミックなどがそれに当たります。近年の具体例に、中東情勢不安定化、トランプ関税がもたらす不安、などが挙げられます。
非伝統的有事は、見えにくい、分かりにくい、否定される場合があるという特性があり、長期視点の金(ゴールド)価格の上昇トレンドを支える、超長期視点のテーマです。
新しい技術がもたらす「脅威」、新しい考え方がもたらす「混乱」、社会の変革がもたらす「不安」、世界分断がもたらす「混沌(こんとん)」などが同有事を強めています。近年の具体例に、自由民主主義指数の低下、新興国の米国債保有高の減少、などが挙げられます。
トランプ氏は、さまざまな種類の伝統的有事を同時に振りまいたり、民主主義の後退や世界分断に拍車をかけて非伝統的有事を強めたりしています。時間軸の長短を問わず、かつ複数の有事を同時に提供しているとみられることから、同氏の存在は、有事のデパート、有事製造機、などと言えるかもしれません。
筆者は、金(ゴールド)相場は今後、短期的に上下を繰り返しながら、長期視点では上昇トレンドを継続すると考えています。
中長期のテーマである中央銀行の金(ゴールド)保有、超長期のテーマである非伝統的有事が、今後も上昇圧力をかけ続けると考えているためです。
仮に、伝統的有事が後退したり、株価指数やドルが上昇したりして、金(ゴールド)相場が下落したとしても、その下落は短期的なものにとどまると、考えています。
この数回を通じて述べたかったことは、伝統的有事以外のテーマに注目するからこそ、金(ゴールド)相場の長期視点のシナリオを描くことができる、ということです。
金(ゴールド)という、美しく壮大な投資対象への投資を、みすみす、悪魔の選択(≒禁投資)としないためにも、七つのテーマを軸に、投資商品を使い分けていくことが肝要です。
図:伝統的有事と非伝統的有事の例

出所:筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。3,370.30ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年01月限は15,570元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年10月限は494.1元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2018.8ドル(前日比4.75ドル縮小)、円建てで10,115円(前日比16円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(8月22日 15時08分時点 6番限)
金 16,055円/g
白金 5,940円/g
ゴム 317.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「金の長期上昇トレンドは止まらないだろう」
前回は、「『七つのテーマ』市場環境を簡単に体系化」として、金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマ(2025年8月時点)を、確認しました。
今回は、「金の長期上昇トレンドは止まらないだろう」として、伝統的有事と非伝統的有事の例を、確認します。
前回述べた伝統的有事と非伝統的有事について、それらの違いを示します。伝統的有事は、見えやすい、分かりやすい、思考低下の温床という特性があり、「金(ゴールド)は安全資産」「有事の金(ゴールド)買い」というキーワードの根拠でもある、短中期視点のテーマの一つです。
物理的な衝突を伴う大規模な戦争・テロ、大規模な金融危機、大規模な自然災害、パンデミックなどがそれに当たります。近年の具体例に、中東情勢不安定化、トランプ関税がもたらす不安、などが挙げられます。
非伝統的有事は、見えにくい、分かりにくい、否定される場合があるという特性があり、長期視点の金(ゴールド)価格の上昇トレンドを支える、超長期視点のテーマです。
新しい技術がもたらす「脅威」、新しい考え方がもたらす「混乱」、社会の変革がもたらす「不安」、世界分断がもたらす「混沌(こんとん)」などが同有事を強めています。近年の具体例に、自由民主主義指数の低下、新興国の米国債保有高の減少、などが挙げられます。
トランプ氏は、さまざまな種類の伝統的有事を同時に振りまいたり、民主主義の後退や世界分断に拍車をかけて非伝統的有事を強めたりしています。時間軸の長短を問わず、かつ複数の有事を同時に提供しているとみられることから、同氏の存在は、有事のデパート、有事製造機、などと言えるかもしれません。
筆者は、金(ゴールド)相場は今後、短期的に上下を繰り返しながら、長期視点では上昇トレンドを継続すると考えています。
中長期のテーマである中央銀行の金(ゴールド)保有、超長期のテーマである非伝統的有事が、今後も上昇圧力をかけ続けると考えているためです。
仮に、伝統的有事が後退したり、株価指数やドルが上昇したりして、金(ゴールド)相場が下落したとしても、その下落は短期的なものにとどまると、考えています。
この数回を通じて述べたかったことは、伝統的有事以外のテーマに注目するからこそ、金(ゴールド)相場の長期視点のシナリオを描くことができる、ということです。
金(ゴールド)という、美しく壮大な投資対象への投資を、みすみす、悪魔の選択(≒禁投資)としないためにも、七つのテーマを軸に、投資商品を使い分けていくことが肝要です。
図:伝統的有事と非伝統的有事の例

出所:筆者作成