原油反発。米主要株価指数の反発などで。63.53ドル/バレル近辺で推移。
金反落。米10年債利回りの反発などで。1,789.30ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年05月限は16,955元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年04月限は417.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで530.8ドル(前日比9.2ドル縮小)、円建てで1,838円(前日比9円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(2月25日 18時36分頃 先限)
金 6,106円/g 白金 4,268円/g
ゴム 286.5円/kg とうもろこし 30,100円/t
●NY原油先物(期近) 日足 (単位:ドル/バレル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「原油スーパーサイクル到来!?②」
前回は、「長期的には、多くのコモディティ銘柄が記録的な上昇中」として、多数のコモディティ銘柄の、足元の価格水準について書きました。
今回は、「原油スーパーサイクル到来!?②」として、以前の「原油スーパーサイクル到来!?①」に関連し、原油の超長期の価格推移に注目します。
先週、“コモディティの新たなスーパーサイクル”という見出しが、主要メディアで踊りました。この場合のサイクルとは、定期的に訪れる価格の波ではなく、不定期で発生する数十年かけた大規模な価格の上昇と下落、という意味です。
米金融大手は、足元、コモディティのスーパーサイクルが発生しているかもしれない(Commodities May Have Just Begun a New Supercycle.)、として、過去100年間でコモディティのスーパーサイクルは4度発生し、4度目は1996年から2020年(上昇局面が96年から08年の12年間、下落局面 08年から20年の12年間)だった、としました。
例えば、超長期的なデータを確認することができる原油相場を振り返ると、以下のようになります(1861年から2019年)。米金融大手が述べた、1996年から2020年までの間、コモディティ(商品)の主要銘柄の一つである原油は“スーパーサイクル”を演じていました。
米金融大手が“4回目”とした、1996年から2020年のスーパーサイクル発生時、原油相場の上昇・下落のきっかけは何だったのでしょうか。
上昇要因は、“中国爆食”と揶揄された新興国の台頭と、リーマンショック後に始まった米国をはじめとした先進国の大規模な金融緩和だったと考えられます。下落要因は、上昇の逆で、新興国の景気不透明感の浮上と、米国の金融緩和の終了と考えられます。
それ以前で言えば、原油の場合、1980年前後にスーパーサイクルがありました。この時の上昇要因は、それまで欧米の石油メジャー(国際石油資本)に利権を独占されてきた中東産油国が主導権を取り返し、原油価格をつり上げたこと、そして中東産油国で地政学的リスクが連鎖的に発生して供給減少懸念が浮上したことなどです。
下落要因は、中東産油国が消費国側の意向を受けいれたことや、各種リスクが鎮静化する方向に向かったことなどが挙げられます。
このように考えれば、一口に“スーパーサイクル”といっても、一つ一つ、きっかけが異なることがわかります。また、発生するタイミングが定期的に訪れるものではないこと、上昇開始から下落終了までの期間がサイクルごとに異なることもわかります。
では今回、仮に本当にスーパーサイクルが起きると仮定した場合、そのきっかけは何になると考えられるのでしょうか。次回以降、筆者の考えを述べます。
図:原油価格(長期) 単位:ドル/バレル ※2019年を基準に実質価格に換算

出所:BP(British Petroleum)のデータをもとに筆者作成
金反落。米10年債利回りの反発などで。1,789.30ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年05月限は16,955元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年04月限は417.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで530.8ドル(前日比9.2ドル縮小)、円建てで1,838円(前日比9円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(2月25日 18時36分頃 先限)
金 6,106円/g 白金 4,268円/g
ゴム 286.5円/kg とうもろこし 30,100円/t
●NY原油先物(期近) 日足 (単位:ドル/バレル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「原油スーパーサイクル到来!?②」
前回は、「長期的には、多くのコモディティ銘柄が記録的な上昇中」として、多数のコモディティ銘柄の、足元の価格水準について書きました。
今回は、「原油スーパーサイクル到来!?②」として、以前の「原油スーパーサイクル到来!?①」に関連し、原油の超長期の価格推移に注目します。
先週、“コモディティの新たなスーパーサイクル”という見出しが、主要メディアで踊りました。この場合のサイクルとは、定期的に訪れる価格の波ではなく、不定期で発生する数十年かけた大規模な価格の上昇と下落、という意味です。
米金融大手は、足元、コモディティのスーパーサイクルが発生しているかもしれない(Commodities May Have Just Begun a New Supercycle.)、として、過去100年間でコモディティのスーパーサイクルは4度発生し、4度目は1996年から2020年(上昇局面が96年から08年の12年間、下落局面 08年から20年の12年間)だった、としました。
例えば、超長期的なデータを確認することができる原油相場を振り返ると、以下のようになります(1861年から2019年)。米金融大手が述べた、1996年から2020年までの間、コモディティ(商品)の主要銘柄の一つである原油は“スーパーサイクル”を演じていました。
米金融大手が“4回目”とした、1996年から2020年のスーパーサイクル発生時、原油相場の上昇・下落のきっかけは何だったのでしょうか。
上昇要因は、“中国爆食”と揶揄された新興国の台頭と、リーマンショック後に始まった米国をはじめとした先進国の大規模な金融緩和だったと考えられます。下落要因は、上昇の逆で、新興国の景気不透明感の浮上と、米国の金融緩和の終了と考えられます。
それ以前で言えば、原油の場合、1980年前後にスーパーサイクルがありました。この時の上昇要因は、それまで欧米の石油メジャー(国際石油資本)に利権を独占されてきた中東産油国が主導権を取り返し、原油価格をつり上げたこと、そして中東産油国で地政学的リスクが連鎖的に発生して供給減少懸念が浮上したことなどです。
下落要因は、中東産油国が消費国側の意向を受けいれたことや、各種リスクが鎮静化する方向に向かったことなどが挙げられます。
このように考えれば、一口に“スーパーサイクル”といっても、一つ一つ、きっかけが異なることがわかります。また、発生するタイミングが定期的に訪れるものではないこと、上昇開始から下落終了までの期間がサイクルごとに異なることもわかります。
では今回、仮に本当にスーパーサイクルが起きると仮定した場合、そのきっかけは何になると考えられるのでしょうか。次回以降、筆者の考えを述べます。
図:原油価格(長期) 単位:ドル/バレル ※2019年を基準に実質価格に換算

出所:BP(British Petroleum)のデータをもとに筆者作成