金相場、市場テーマに変化の兆し

著者:菊川 弘之
 NY金(6月限)は、ネックライン(3/18高値:1756.1ドル)を再度、上抜き、リターンムーブからの反発パターンとなった。

 基準線~転換線が下値支持帯として機能し、価格帯別出来高の厚い1700~1750ドルでの底固め確認。

 金相場の上値を抑えていたユーロドルも、1月高値を起点とした下降チャネルを上抜きつつある。

 一目均衡表から上値目標値は、基準線を下値支持として、V=1834.9ドル、E=1836.0ドル。

 別のカウントでは、V=1795.6ドル、N=1805.3ドル、E=1841.5ドルなどがカウント可能だ。

 一方、NY金はダブルボトム完成だが、米10年債利回りは、ザラ場でネックラインを割り込んだものの、終値ベースでは維持して、ダブルトップ完成にはならず。10年債がダブルトップ完成なら、NY金のダブルボトムの信頼性は高まる。10年債が横ばいになった場合は、NY金の上値も抑えられやすいが、価格帯別出来高の厚いネックライン水準が下値支持として機能するのではないか?その見極めのためにも、今後数日の値動きは、非常に重要となる。

 前回(3/9付)の当欄で指摘したように、米金利上昇に伴う金の安値は、ドル建ての1700ドル割れ、円建て金の5900円割れ局面で、かなりの部分、織り込まれた可能性は高いだろう。

 バーナンキショック時も、実際のテーパリングが始まってからは、金利は下落した。

このコラムの著者

菊川 弘之(キクカワ ヒロユキ)

日産証券主席アナリスト / 国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)。
GelberGroup社、FutureTruth社などでのトレーニーを経験後、商品投資顧問会社でのディーリング部長等経て現職。
日経CNBC、BloombergTV、ストックボイス、ラジオ日経など多数のメディアに出演の他、日経新聞、時事通信などに連載、寄稿中。
また、中国、台湾、シンガポールなどで、現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。
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