原油反落。米主要株価指数の反落などで。64.52ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。1,863.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。21年09月限は13,290元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。21年07月限は421.2元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで647.2ドル(前日比4.5ドル拡大)、円建てで2,268円(前日比10円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月19日 18時3分頃 先限)
金 6,547円/g 白金 4,279円/g
ゴム 244.4円/kg とうもろこし 33,240円/t
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「価格上昇=需要増加にならない?」
前回は、「昨年末から銅需要はやや減少中」として、前回の「期待先行相場」に関連し、2019年1月以降の世界の銅需要の推移について書きました。
今回は、「価格上昇=需要増加にならない?」として、前回述べた、銅や石油の需要が2020年11月ごろから減少・横ばいになっていることに関わる、「実態なきインフレ」について、筆者の考えを述べます。
必ずしも、「価格上昇=需要増加」にならないケースがあります。このようなケースにおいて、商品価格の全体的な上昇(インフレ)を説明するには、「実態の需要動向以外の全体的な上昇要因」と「実態の需要動向以外の個別の上昇要因」に着目することが重要です。
以前の「期待先行相場は、対象を入れ替えながら膨張」で述べた「期待先行相場」は、まさに、「実態の需要動向以外の全体的な上昇要因」の一つです。図示すると、以下のようになります。
実際の需要動向を省いた上で、全体・個別を階層化して考えることで、必ずしも需要が十分でなくても、コモディティ(商品)価格全体が上昇し得る(インフレが起き得る)ことがわかります。
端的に言えば、個別に供給懸念があり、同時に金融緩和と期待を膨張させる全体的な材料があれば、たとえ需要が不十分でも、インフレは起き得る、ということです。筆者はこのような状態を「実態なきインフレ(物価高)」と呼んでいます。
図:「実態なきインフレ」のイメージ
出所:筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。1,863.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。21年09月限は13,290元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。21年07月限は421.2元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで647.2ドル(前日比4.5ドル拡大)、円建てで2,268円(前日比10円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月19日 18時3分頃 先限)
金 6,547円/g 白金 4,279円/g
ゴム 244.4円/kg とうもろこし 33,240円/t
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「価格上昇=需要増加にならない?」
前回は、「昨年末から銅需要はやや減少中」として、前回の「期待先行相場」に関連し、2019年1月以降の世界の銅需要の推移について書きました。
今回は、「価格上昇=需要増加にならない?」として、前回述べた、銅や石油の需要が2020年11月ごろから減少・横ばいになっていることに関わる、「実態なきインフレ」について、筆者の考えを述べます。
必ずしも、「価格上昇=需要増加」にならないケースがあります。このようなケースにおいて、商品価格の全体的な上昇(インフレ)を説明するには、「実態の需要動向以外の全体的な上昇要因」と「実態の需要動向以外の個別の上昇要因」に着目することが重要です。
以前の「期待先行相場は、対象を入れ替えながら膨張」で述べた「期待先行相場」は、まさに、「実態の需要動向以外の全体的な上昇要因」の一つです。図示すると、以下のようになります。
実際の需要動向を省いた上で、全体・個別を階層化して考えることで、必ずしも需要が十分でなくても、コモディティ(商品)価格全体が上昇し得る(インフレが起き得る)ことがわかります。
端的に言えば、個別に供給懸念があり、同時に金融緩和と期待を膨張させる全体的な材料があれば、たとえ需要が不十分でも、インフレは起き得る、ということです。筆者はこのような状態を「実態なきインフレ(物価高)」と呼んでいます。
図:「実態なきインフレ」のイメージ
出所:筆者作成