原油反落。米主要株価指数の反落などで。67.83ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。1,787.95ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年01月限は14,350元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年10月限は433.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで802.65ドル(前日比4.65ドル拡大)、円建てで2,810円(前日比4円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(8月26日 14時45分頃 先限)
金 6,315円/g 白金 3,505円/g
ゴム 215.1円/kg とうもろこし 34,470円/t
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
![](https://s3.fu.minkabu.jp/pictures/1081/original_1_210826_rakutensec_yoshida.png)
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「「正のエネルギー」が各所で吹き飛ぶ」
前回は「あえて、リスクの数をかぞえる」として、なぜ今、リスクの存在を確認する必要があるのかを、考えました。
今回は「「正のエネルギー」が各所で吹き飛ぶ」として、世界に存在する4つのリスクが、この数カ月間でどのように変化したのかを確認します。
アフガニスタンが20年ぶりにタリバンの支配下に置かれました。そして、コロナからの景気回復を先導してくれると期待が高まった中国が、景気回復鈍化にあえいでいます。
また、昨年春から幅広い市場をかさ上げしてきた米国の金融緩和が、段階的に終わる可能性が高まっています。さらに、デルタ株の拡大が世界経済の回復を阻んでいます。今回から数回にわたり注目するリスクは、世界で今、発生している以下の4つです。
1.アフガニスタン情勢の悪化
2.中国の景気回復鈍化
3.米国でのテーパリング議論開始
4.デルタ株感染拡大
世界で発生するリスクは枚挙にいとまがありません。まさに世界は今、リスクの海に溺れようとしているのかもしれません。
米国が20年の歳月をかけて、2,000名を超える米兵の尊い命と2兆ドルという莫大(ばくだい)な資金と引き換えに築き上げてきたアフガニスタン(以下、アフガン)の和平への道は、このたった1カ月で閉ざされました。
そして、世界の景気回復をリードすると期待された中国では、足元、規制強化や教育問題など、景気回復を阻害する要素が続出しています。同時に、足元、他の主要国と同様、デルタ株の拡大に頭を悩ませています。
また、米国の金融緩和は昨年春から本格化し、株価指数、コモディティ(商品)、暗号資産など、幅広い市場を一様に「かさ上げ」してきましたが、足元では、テーパリング(段階的な金融引締め)の議論が強まっています。このことで、逆に米国の金融政策は、これまでかさ上げされてきた市場の足かせになっています。
さらに、人類は今まさに、ワクチンという武器を手に、コロナとの戦いに挑んでいますが、デルタ株の感染拡大を前に、いまだ劣勢に立たされています。昨年11月にワクチンを手に入れ、歓喜に沸きましたが、今はそのムードはみじんもありません。
「良くなりそう」。さまざまな事象が改善に向かう際に発生する「正のエネルギー」が各所で積み上がっていましたが、アフガンでも中国でも米国でも、そしてコロナにおいても、こうしたエネルギーはこの数カ月間のうちに、一気に吹き飛んでしまいました。
次回以降、これらのリスクの共通点を考えます。
図:事態の悪化が目立ち、リスクが拡大している
![](https://s3.fu.minkabu.jp/pictures/1082/original_2_210826_rakutensec_yoshida.png)
出所:筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。1,787.95ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年01月限は14,350元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年10月限は433.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで802.65ドル(前日比4.65ドル拡大)、円建てで2,810円(前日比4円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(8月26日 14時45分頃 先限)
金 6,315円/g 白金 3,505円/g
ゴム 215.1円/kg とうもろこし 34,470円/t
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
![](https://s3.fu.minkabu.jp/pictures/1081/original_1_210826_rakutensec_yoshida.png)
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「「正のエネルギー」が各所で吹き飛ぶ」
前回は「あえて、リスクの数をかぞえる」として、なぜ今、リスクの存在を確認する必要があるのかを、考えました。
今回は「「正のエネルギー」が各所で吹き飛ぶ」として、世界に存在する4つのリスクが、この数カ月間でどのように変化したのかを確認します。
アフガニスタンが20年ぶりにタリバンの支配下に置かれました。そして、コロナからの景気回復を先導してくれると期待が高まった中国が、景気回復鈍化にあえいでいます。
また、昨年春から幅広い市場をかさ上げしてきた米国の金融緩和が、段階的に終わる可能性が高まっています。さらに、デルタ株の拡大が世界経済の回復を阻んでいます。今回から数回にわたり注目するリスクは、世界で今、発生している以下の4つです。
1.アフガニスタン情勢の悪化
2.中国の景気回復鈍化
3.米国でのテーパリング議論開始
4.デルタ株感染拡大
世界で発生するリスクは枚挙にいとまがありません。まさに世界は今、リスクの海に溺れようとしているのかもしれません。
米国が20年の歳月をかけて、2,000名を超える米兵の尊い命と2兆ドルという莫大(ばくだい)な資金と引き換えに築き上げてきたアフガニスタン(以下、アフガン)の和平への道は、このたった1カ月で閉ざされました。
そして、世界の景気回復をリードすると期待された中国では、足元、規制強化や教育問題など、景気回復を阻害する要素が続出しています。同時に、足元、他の主要国と同様、デルタ株の拡大に頭を悩ませています。
また、米国の金融緩和は昨年春から本格化し、株価指数、コモディティ(商品)、暗号資産など、幅広い市場を一様に「かさ上げ」してきましたが、足元では、テーパリング(段階的な金融引締め)の議論が強まっています。このことで、逆に米国の金融政策は、これまでかさ上げされてきた市場の足かせになっています。
さらに、人類は今まさに、ワクチンという武器を手に、コロナとの戦いに挑んでいますが、デルタ株の感染拡大を前に、いまだ劣勢に立たされています。昨年11月にワクチンを手に入れ、歓喜に沸きましたが、今はそのムードはみじんもありません。
「良くなりそう」。さまざまな事象が改善に向かう際に発生する「正のエネルギー」が各所で積み上がっていましたが、アフガンでも中国でも米国でも、そしてコロナにおいても、こうしたエネルギーはこの数カ月間のうちに、一気に吹き飛んでしまいました。
次回以降、これらのリスクの共通点を考えます。
図:事態の悪化が目立ち、リスクが拡大している
![](https://s3.fu.minkabu.jp/pictures/1082/original_2_210826_rakutensec_yoshida.png)
出所:筆者作成