原油反発。米主要株価指数の反発などで。71.59ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,782.25ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。22年05月限は14,725元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年02月限は471.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで869.75ドル(前日比14.85ドル拡大)、円建てで3,130円(前日比28円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(12月16日 13時26分頃 6番限)
金 6,526円/g 白金 3,396円/g
ゴム 233.0円/kg とうもろこし 37,860円/t
●NYプラチナ先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「本格的な「ディーゼル否定」には至らない」
前回は、「2022年のプラチナ。多くの時間帯で上昇圧力が勝る」として、筆者が考える、2022年のプラチナ市場にかかる、上昇圧力と下落圧力の全体像について、述べました。
今回は、「本格的な「ディーゼル否定」には至らない」として、2022年のプラチナ市場における、「脱炭素」起因の下落圧力について、筆者の考えを述べます。
2015年のフォルクスワーゲンのスキャンダル発覚により、プラチナ価格が急落すると考えられたのは、プラチナの主な用途が、自動車の排ガス浄化装置向けであるためでした。当時、同スキャンダル発覚が、プラチナの当該需要を急減させると、多くの人が考えました。
ただ、下図のとおり、自動車1台あたりに使われる排ガス浄化装置向け需要は、2015年以降、増加しています。
環境保護先進国の集団である欧州だけでなく、米国、日本、中国などの主要国は、断続的に、排ガス規制を強化しています。各国は、自らに課した厳しい規制に対応すべく、排ガス浄化装置の性能を向上させる必要に迫られていると、考えられます。
その結果、1台あたりに使用される貴金属の量が、増加していると考えられます。自動車の生産台数が減少したからといって、必ずしも、プラチナの当該需要が減少することにはならないのです。
「脱炭素」3年目の2022年も、排ガス規制の強化の流れが継続することから、当該需要は、増加する可能性があると、筆者は考えます。
半導体不足により、自動車の生産台数が減少している点は、プラチナ価格の下落要因の一つですが、今回述べた1台あたりの消費量の増加は、その減少を一定程度、軽減、あるいは相殺して余りある規模になる可能性もあると、筆者はみています。
図:自動車1台あたりに使用される、排ガス浄化装置向け貴金属の量
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出所:ジョンソンマッセイおよびOICAのデータより筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,782.25ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。22年05月限は14,725元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年02月限は471.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで869.75ドル(前日比14.85ドル拡大)、円建てで3,130円(前日比28円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(12月16日 13時26分頃 6番限)
金 6,526円/g 白金 3,396円/g
ゴム 233.0円/kg とうもろこし 37,860円/t
●NYプラチナ先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
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出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「本格的な「ディーゼル否定」には至らない」
前回は、「2022年のプラチナ。多くの時間帯で上昇圧力が勝る」として、筆者が考える、2022年のプラチナ市場にかかる、上昇圧力と下落圧力の全体像について、述べました。
今回は、「本格的な「ディーゼル否定」には至らない」として、2022年のプラチナ市場における、「脱炭素」起因の下落圧力について、筆者の考えを述べます。
2015年のフォルクスワーゲンのスキャンダル発覚により、プラチナ価格が急落すると考えられたのは、プラチナの主な用途が、自動車の排ガス浄化装置向けであるためでした。当時、同スキャンダル発覚が、プラチナの当該需要を急減させると、多くの人が考えました。
ただ、下図のとおり、自動車1台あたりに使われる排ガス浄化装置向け需要は、2015年以降、増加しています。
環境保護先進国の集団である欧州だけでなく、米国、日本、中国などの主要国は、断続的に、排ガス規制を強化しています。各国は、自らに課した厳しい規制に対応すべく、排ガス浄化装置の性能を向上させる必要に迫られていると、考えられます。
その結果、1台あたりに使用される貴金属の量が、増加していると考えられます。自動車の生産台数が減少したからといって、必ずしも、プラチナの当該需要が減少することにはならないのです。
「脱炭素」3年目の2022年も、排ガス規制の強化の流れが継続することから、当該需要は、増加する可能性があると、筆者は考えます。
半導体不足により、自動車の生産台数が減少している点は、プラチナ価格の下落要因の一つですが、今回述べた1台あたりの消費量の増加は、その減少を一定程度、軽減、あるいは相殺して余りある規模になる可能性もあると、筆者はみています。
図:自動車1台あたりに使用される、排ガス浄化装置向け貴金属の量
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出所:ジョンソンマッセイおよびOICAのデータより筆者作成