原油反発。米主要株価指数の反発などで。112.00ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,826.13ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。22年09月限は13,070元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年07月限は723.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで894.28ドル(前日比5.58ドル拡大)、円建てで3,746円(前日比2円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月17日 17時22分頃 6番限)
金 7,583円/g
白金 3,837円/g
ゴム 243.7円/kg
とうもろこし 58,530円/t
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 4月7日午前8時59分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「西側も原油市場に上昇要因を提供している」
前回は、「原油100ドル付近でのらりくらり」として、ウクライナ侵攻が始まってから足元までの、原油相場の値動きについて書きました。
今回は、「西側も原油市場に上昇要因を提供している」として、ロシアのウクライナ侵攻の動機を、過去にさかのぼって考えます。
侵攻直後、西側は制裁を科せば、ロシアはすぐに音を上げる(ロシアがすぐに降伏して戦争が終わる)と踏んでいた節がありましたが、現在、ロシアはその制裁すら逆手に取って、逆に優位な立ち位置を享受しているように見えます。
西側が制裁の「跳ね返り」によるインフレで経済的なダメージを負っているのを傍観しながら、自らは原油高による恩恵を享受しています。このような事態に陥っているのは、「[Vol.1230] 「パラドックス」とは?」で述べたように、西側自身に「パラドックス(自己矛盾)」があるためです。
足元、西側が経済制裁を強化すればするほど、世界全体のエネルギー供給量が減少する懸念が強まり、エネルギー価格が上昇し、インフレが加速しています。
そして、そのインフレを受け、FRB(米連邦準備制度理事会)は金融引き締めを強化し、金融市場では不安が拡大しています。制裁を科せば科すほど、西側は自分たちを困難な状況に追い込んでいるわけです。(パラドックスに陥っている)
ロシアは、開戦前から、西側が科す制裁や講じる政策が、エネルギー価格を上昇させること(西側がパラドックスに陥ること)を認識していた可能性があります。開戦前日(2月23日)、ドミトリー・メドベージェフ露安全保障会議副議長は「(欧州ガス価格が高騰する)新しい世界にようこそ」とツイートしていました。
また、およそ100年前のロシア革命の指導者レーニンの言葉「資本主義を破壊する最善の方法は通貨を堕落させる(インフレを起こす)こと」が、現実になりつつあるわけです。
図:ロシアのウクライナ侵攻の動機と西側への影響
出所:筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,826.13ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。22年09月限は13,070元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年07月限は723.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで894.28ドル(前日比5.58ドル拡大)、円建てで3,746円(前日比2円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月17日 17時22分頃 6番限)
金 7,583円/g
白金 3,837円/g
ゴム 243.7円/kg
とうもろこし 58,530円/t
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 4月7日午前8時59分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「西側も原油市場に上昇要因を提供している」
前回は、「原油100ドル付近でのらりくらり」として、ウクライナ侵攻が始まってから足元までの、原油相場の値動きについて書きました。
今回は、「西側も原油市場に上昇要因を提供している」として、ロシアのウクライナ侵攻の動機を、過去にさかのぼって考えます。
侵攻直後、西側は制裁を科せば、ロシアはすぐに音を上げる(ロシアがすぐに降伏して戦争が終わる)と踏んでいた節がありましたが、現在、ロシアはその制裁すら逆手に取って、逆に優位な立ち位置を享受しているように見えます。
西側が制裁の「跳ね返り」によるインフレで経済的なダメージを負っているのを傍観しながら、自らは原油高による恩恵を享受しています。このような事態に陥っているのは、「[Vol.1230] 「パラドックス」とは?」で述べたように、西側自身に「パラドックス(自己矛盾)」があるためです。
足元、西側が経済制裁を強化すればするほど、世界全体のエネルギー供給量が減少する懸念が強まり、エネルギー価格が上昇し、インフレが加速しています。
そして、そのインフレを受け、FRB(米連邦準備制度理事会)は金融引き締めを強化し、金融市場では不安が拡大しています。制裁を科せば科すほど、西側は自分たちを困難な状況に追い込んでいるわけです。(パラドックスに陥っている)
ロシアは、開戦前から、西側が科す制裁や講じる政策が、エネルギー価格を上昇させること(西側がパラドックスに陥ること)を認識していた可能性があります。開戦前日(2月23日)、ドミトリー・メドベージェフ露安全保障会議副議長は「(欧州ガス価格が高騰する)新しい世界にようこそ」とツイートしていました。
また、およそ100年前のロシア革命の指導者レーニンの言葉「資本主義を破壊する最善の方法は通貨を堕落させる(インフレを起こす)こと」が、現実になりつつあるわけです。
図:ロシアのウクライナ侵攻の動機と西側への影響
出所:筆者作成