原油反発。米主要株価指数の反発などで。88.83ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,806.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年09月限は11,990元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。22年09月限は649.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで875.95ドル(前日比6.3ドル縮小)、円建てで3,728円(前日比84円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(8月5日 10時34分頃 6番限)
金 7,639円/g
白金 3,911円/g
ゴム 228.0円/kg
とうもろこし 45,600円/t
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 4月7日午前8時59分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「年末まで商品市場は緩やかな価格上昇を演じる?」
前回は、「「年末まで」三つの「緩」が相場を押し上げか」として、8月から年末にかけてのコモディティ市場の全体像のイメージを確認しました。
今回は、「年末まで商品市場は緩やかな価格上昇を演じる?」として、筆者が考えるコモディティ市場の全体像のイメージを述べます。
前回述べたような、年末まで、コモディティ市場にほどよい上昇圧力がかかり続けるための条件は、以下の四つです。特に、米国で最悪にいたらない利上げが続くこと、ウクライナ危機が鎮静化しないこと、が重要です。
・米国で最悪にいたらない利上げが続くこと。(今年のFOMCは9・11・12月の3回)
・欧米の中央銀行がインフレ退治に利上げが有効だとみなし続けること。
・底流するインフレ要因であるウクライナ危機が鎮静化しないこと。
・米中間選挙に向け、美点凝視の選挙戦が続くこと。
シナリオ継続のための四つの条件が満たされた状態が続いた場合、特にウクライナ危機と結びつきが強い小麦や原油は、年末までに、6月上旬の水準まで戻ると考えています。
原油は120ドル近辺、小麦は1,000セント近辺が、シナリオ継続時の、年内の上値のメドと考えます。ウクライナ危機が続き、最悪にいたらない「まし」な利上げが続けば、(利上げ実施でも)株高・コモディティ高が続くと、考えます。
ウクライナ危機が年内に鎮静化するかどうかについては、以前の「[Vol.1269] 危機は壮大なテーマで起きているとみるべき」で述べたとおり、同危機が壮大なスケールの下で起きている可能性があることから、その可能性は低いと考えます。
米中間選挙は、今年11月8日に行われます。4年ごとの大統領選挙の間の年に行われ、上院議員の3分の1と下院議員の全議席が改選。複数の州で州知事選も行われます。
足元、トランプ前大統領が推薦する候補者が、予備選(立候補する人を選ぶ選挙)を優位に進めていると報じられていますが、一部の州知事選の予備選挙ではトランプ氏が推薦する候補者が大差で敗れるなど、読みにくい情勢が続いています。
泥仕合(どろじあい。あげあしを取り合うひどい争い)にならない、政策を前向きに議論する、美点凝視の選挙戦が続くことが望まれます。それが、コモディティ市場にほどよい上昇圧力がかかり続ける条件の一つです。
また、ECBの利上げが急激に進み、ユーロ高および対ユーロのドル安が進んだ場合、このドル安が意識され、「代替通貨」の側面から金(ゴールド)が買われる可能性もあります。
年末までのコモディティ市場の全体的なイメージを書きました。シナリオを支える四つの条件が喪失したり、今回取り上げたもの以外の材料が目立ち始めたりした場合は、その限りではありませんが、目先の中期的な流れを考える際の参考になれば、幸いです。
図:NY原油とシカゴ小麦先物の価格推移 2022年2月1日を100として指数化
出所:QUICKのデータより筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,806.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年09月限は11,990元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。22年09月限は649.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで875.95ドル(前日比6.3ドル縮小)、円建てで3,728円(前日比84円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(8月5日 10時34分頃 6番限)
金 7,639円/g
白金 3,911円/g
ゴム 228.0円/kg
とうもろこし 45,600円/t
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 4月7日午前8時59分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「年末まで商品市場は緩やかな価格上昇を演じる?」
前回は、「「年末まで」三つの「緩」が相場を押し上げか」として、8月から年末にかけてのコモディティ市場の全体像のイメージを確認しました。
今回は、「年末まで商品市場は緩やかな価格上昇を演じる?」として、筆者が考えるコモディティ市場の全体像のイメージを述べます。
前回述べたような、年末まで、コモディティ市場にほどよい上昇圧力がかかり続けるための条件は、以下の四つです。特に、米国で最悪にいたらない利上げが続くこと、ウクライナ危機が鎮静化しないこと、が重要です。
・米国で最悪にいたらない利上げが続くこと。(今年のFOMCは9・11・12月の3回)
・欧米の中央銀行がインフレ退治に利上げが有効だとみなし続けること。
・底流するインフレ要因であるウクライナ危機が鎮静化しないこと。
・米中間選挙に向け、美点凝視の選挙戦が続くこと。
シナリオ継続のための四つの条件が満たされた状態が続いた場合、特にウクライナ危機と結びつきが強い小麦や原油は、年末までに、6月上旬の水準まで戻ると考えています。
原油は120ドル近辺、小麦は1,000セント近辺が、シナリオ継続時の、年内の上値のメドと考えます。ウクライナ危機が続き、最悪にいたらない「まし」な利上げが続けば、(利上げ実施でも)株高・コモディティ高が続くと、考えます。
ウクライナ危機が年内に鎮静化するかどうかについては、以前の「[Vol.1269] 危機は壮大なテーマで起きているとみるべき」で述べたとおり、同危機が壮大なスケールの下で起きている可能性があることから、その可能性は低いと考えます。
米中間選挙は、今年11月8日に行われます。4年ごとの大統領選挙の間の年に行われ、上院議員の3分の1と下院議員の全議席が改選。複数の州で州知事選も行われます。
足元、トランプ前大統領が推薦する候補者が、予備選(立候補する人を選ぶ選挙)を優位に進めていると報じられていますが、一部の州知事選の予備選挙ではトランプ氏が推薦する候補者が大差で敗れるなど、読みにくい情勢が続いています。
泥仕合(どろじあい。あげあしを取り合うひどい争い)にならない、政策を前向きに議論する、美点凝視の選挙戦が続くことが望まれます。それが、コモディティ市場にほどよい上昇圧力がかかり続ける条件の一つです。
また、ECBの利上げが急激に進み、ユーロ高および対ユーロのドル安が進んだ場合、このドル安が意識され、「代替通貨」の側面から金(ゴールド)が買われる可能性もあります。
年末までのコモディティ市場の全体的なイメージを書きました。シナリオを支える四つの条件が喪失したり、今回取り上げたもの以外の材料が目立ち始めたりした場合は、その限りではありませんが、目先の中期的な流れを考える際の参考になれば、幸いです。
図:NY原油とシカゴ小麦先物の価格推移 2022年2月1日を100として指数化
出所:QUICKのデータより筆者作成