[Vol.1388] 2023年の原油相場、100ドルに達すると考える

著者:吉田 哲
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原油反発。クリスマスのため休場。

金反発。クリスマスのため休場。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年05月限は12,645元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年02月限は559.4元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建て(クリスマスのため休場)、円建てで3,424円(前日比4円拡大)。価格の関係は金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(12月26日 18時59分頃 6番限)
7,678円/g
白金 4,254円/g
ゴム 217.4円/kg
とうもろこし -円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)

●NY原油先物(期近) 日足  単位:ドル/バレル
NY原油先物(期近) 日足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「2023年の原油相場、100ドルに達すると考える」
前回は、「23年のプラチナ、超長期価格上昇の第一歩となるか」として、プラチナ価格の推移を、確認しました。

今回は、「2023年の原油相場、100ドルに達すると考える」として、WTI原油先物の価格推移と、2023年の筆者の見通し(想定レンジ)について、述べます。

[Vol.1373] 農産物相場は長期視点で引き続き高水準を維持」から、15回にわたり、農産物、金(ゴールド)、プラチナの2023年の価格見通しを書きました。今回より原油です。数回に分けて、2023年の原油相場の筆者の見立てと、その理由を述べます。

ここでは、世界の原油市場の指標の一つであるWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)原油先物の期近価格を扱います。

2023年の原油相場は、上値110ドル、下値70ドルの範囲で推移すると考えています。年前半は上値を伸ばしにくいものの、後半は目立った上昇が見られ、条件がそろえば110ドルを超える可能性があると、見ています。今後数回にわたり、予想の根拠を、述べます。

図:WTI原油先物価格(期近 月足 終値)と2023年の筆者の見通し 単位:ドル/バレル
図:WTI原油先物価格(期近 月足 終値)と2023年の筆者の見通し

出所:ブルームバーグのデータをもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。