[Vol.1572] 100ドルの価格帯へ移行しつつある

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。90.35ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。1,942.15ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年01月限は14,120元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年11月限は692.2元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで1009.75ドル(前日比4.15ドル拡大)、円建てで4,810円(前日比29円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(9月25日 18時41分時点 6番限)
9,172円/g
白金 4,362円/g
ゴム 234.5円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)

●NY原油先物(期近) 日足  単位:ドル/バレル
NY原油先物(期近) 日足  単位:ドル/バレル

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「100ドルの価格帯へ移行しつつある」
前回は、「プラチナは今ダメかつ長期視点で有望」として、国内大手地金商の小売価格(税抜)の推移について、述べました。

今回は、「100ドルの価格帯へ移行しつつある」として、WTI原油先物価格の推移について、述べます。

足元、原油相場が高止まりしています。昨年11月下旬から今年8月中旬まで続いたレンジ相場(およそ74ドルを挟んだプラスマイナス10ドル程度)を、明確に上抜けました。こうした動きを見てか、各所で「原油100ドル」というキーワードを見かけるようになりました。

なぜ原油相場が上昇しているのか、今後どうなりそうか、今後数回に分けて、Vol.1563からVol.1567までの5回で述べた内容をアップデートしたり、加筆したりする格好で筆者の考えをまとめます。

「インフレの根源」とも言える原油相場の高止まり。同相場の動向は、多数の(ほとんどの)市場関係者だけでなく、一般市民の皆さまにも直接的に関わる話であるため、(常識にとらわれないことをモットーとする筆者ならではの視点も含めて)是非最後までご覧ください。

図:WTI原油先物価格(日足 期近 終値) 単位:ドル/バレル
図:WTI原油先物価格(日足 期近 終値) 単位:ドル/バレル

出所:QUICKのデータをもとに筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。