NY金三角保合い下放れ後の見通し・戦略

著者:菊川 弘之
 NY金(12月限)は、三角保合い下放れた。一目均衡表の雲も割り込み、下げ加速となった。50日間安値も割り込み、多くのトレンドフォロー型指標が陰転・追撃売りとなっている格好。

 一目均衡表からは、N=1447.5ドル、V=1404.2ドル、E=1386.7ドルなどが下値目標としてカウント可能。

 価格帯別出来高の厚い1430ドル~1410ドル水準が下値支持帯。200日移動上平均線は、1386.74ドル(11/7段階)に位置する。

 中国商務省の報道官が7日、「(米中が)発動済みの追加関税を同じ割合で取り消すことは第1段階の合意の重要な条件だ。米国もこの点で一致した」と述べたと伝わったことが嫌気された格好だが、NY引けにかけて「中国製品に対する追加関税の撤廃について、ホワイトハウス内で猛烈な反対が出ている」と報じられ、安値からは値を戻す展開となった。

 既存レポートで指摘したように、ダマシが出やすい「水星逆行」(10月31日~11月20日)が開始しており、米中貿易協議次第では今回の下放れがダマシとなる可能性にも注意したい。

 米中首脳会談までには、まだまだ紆余曲折がありそうで、ヘッドラインに左右される相場展開が継続見通しだ。

 テクニカル面からは、トレンドフォロー指標の追撃打ちが入りやすく、MACでは、今晩、終値ベースでLMA(1487.8ドル)を割り込むと、売りのトリガーヒットとなる。この場合、5月安値~9月高値までの上昇に対する38.2%押し(1459.3ドル)~半値押し(1426.3ドル)が試される流れが想定される。同水準は、前述した価格帯別出来高の厚い水準とも重なる。

 日柄からは、メリマンの重要変化日が11月22~24日。12日が安値の節目を付けやすい満月。一目均衡表の対等数値は、11月14日、29日、12月3日、11日。
 

 

このコラムの著者

菊川 弘之(キクカワ ヒロユキ)

日産証券株式会社 調査部主席アナリスト。NYU留学後、商品投資顧問チーフアナリスト、自己ディーリング部長などを経て現職。「北浜流一郎と菊川弘之の朝イチ投資大学」(ラジオNIKKEI)を始め、「ブルームバーグTV」「日経CNBC」等、多数のメディアに出演。Podcastビジネス部門1位獲得も。時事通信、ロイター、日経新聞等に寄稿中。中国・台湾でも現地取引所主催セミナー招待講師として活躍中。 http://market-samurai.livedoor.biz/