原油反発。米主要株価指数の反発などで。76.31ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。2,552.60ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年01月限は16,640元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年10月限は558.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1601.25ドル(前日比12.85ドル縮小)、円建てで7,361円(前日比9円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(8月30日 16時39分時点 6番限)
金 11,785円/g
白金 4,424円/g
ゴム 375.8円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,020.0円/mmBtu(24年11月限 24年8月23日17時29分時点)
●NYプラチナ先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「プラチナは長期視点で人気銘柄になるだろう」
前回は、「金(ゴールド)と一線を画すプラチナに注目」として、プラチナと金(ゴールド)の国際価格を確認しました。
今回は、「プラチナは長期視点で人気銘柄になるだろう」として、プラチナの主要鉱山生産国の自由民主主義指数を確認します。
プラチナの供給面を確認します。供給面は「鉱山生産」と「リサイクルからの供給」の二つに分かれます。2023年は、供給全体の8割弱が鉱山生産、残りの2割強がリサイクルからの供給でした(WPICのデータより)。
プラチナの主要な鉱山生産国は、南アフリカ、ロシア、ジンバブエ(南アフリカに隣接)などです。これら三カ国で鉱山生産のおよそ9割を占めます(同)。
世界各国の民主主義の状況を数値化する活動をしているV-Dem研究所(スウェーデン)が公表する「自由民主主義指数」を確認すると、これら三カ国の数値が低下傾向にあることが分かります。同数値の低下は、これらの国々が自国中心主義を強めつつあることを示唆しています。
こうした流れは、2010年ごろから目立ち始めた西側と非西側の分断深化の流れの一端であると、考えられます。分断深化が進むことで、非西側から西側への資源供給に支障(非西側による資源の武器利用)が起きやすくなります。
例えば、原油の減産は、非西側産油国が行う西側への人為的な供給削減という意味がありますし、近年しばしば見られる非西側の農産物大国であるロシアやインドなどの「安全保障のための農産物の輸出規制」は、政治的意図を含んだ出し渋り(資源の武器利用)という側面があります。
主要鉱山生産国のほとんどで同指数が低下しはじめ、非西側化が進行しているプラチナにおいても、将来的に出し渋りが発生する可能性を否定することはできません。プラチナにおいても、長期視点で供給減少→価格反発、というシナリオが描ける環境にあるといえます。
プラチナは、長期低迷を強いた要因が取り除かれつつあります。同時に、長期視点の供給減少懸念が強まりつつあります。これらの変化が、長期視点の価格反発の原動力になる可能性があります。数年や数十年という息の長い、そして緩やかな上昇が想定されます。
歴史的高値圏で推移する人気銘柄を保有しつつも、プラチナという長期低迷銘柄(今後の価格反発に期待)を保有することで、投資活動における心労(心の疲労)を大きく軽減できると、考えられます。
プラチナは長期視点で人気銘柄になると、筆者は考えています。
図:プラチナの主要鉱山生産国の自由民主主義指数

出所:V-Dem研究所およびWorld Platinum Investment Councilのデータより筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。2,552.60ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年01月限は16,640元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年10月限は558.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1601.25ドル(前日比12.85ドル縮小)、円建てで7,361円(前日比9円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(8月30日 16時39分時点 6番限)
金 11,785円/g
白金 4,424円/g
ゴム 375.8円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,020.0円/mmBtu(24年11月限 24年8月23日17時29分時点)
●NYプラチナ先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「プラチナは長期視点で人気銘柄になるだろう」
前回は、「金(ゴールド)と一線を画すプラチナに注目」として、プラチナと金(ゴールド)の国際価格を確認しました。
今回は、「プラチナは長期視点で人気銘柄になるだろう」として、プラチナの主要鉱山生産国の自由民主主義指数を確認します。
プラチナの供給面を確認します。供給面は「鉱山生産」と「リサイクルからの供給」の二つに分かれます。2023年は、供給全体の8割弱が鉱山生産、残りの2割強がリサイクルからの供給でした(WPICのデータより)。
プラチナの主要な鉱山生産国は、南アフリカ、ロシア、ジンバブエ(南アフリカに隣接)などです。これら三カ国で鉱山生産のおよそ9割を占めます(同)。
世界各国の民主主義の状況を数値化する活動をしているV-Dem研究所(スウェーデン)が公表する「自由民主主義指数」を確認すると、これら三カ国の数値が低下傾向にあることが分かります。同数値の低下は、これらの国々が自国中心主義を強めつつあることを示唆しています。
こうした流れは、2010年ごろから目立ち始めた西側と非西側の分断深化の流れの一端であると、考えられます。分断深化が進むことで、非西側から西側への資源供給に支障(非西側による資源の武器利用)が起きやすくなります。
例えば、原油の減産は、非西側産油国が行う西側への人為的な供給削減という意味がありますし、近年しばしば見られる非西側の農産物大国であるロシアやインドなどの「安全保障のための農産物の輸出規制」は、政治的意図を含んだ出し渋り(資源の武器利用)という側面があります。
主要鉱山生産国のほとんどで同指数が低下しはじめ、非西側化が進行しているプラチナにおいても、将来的に出し渋りが発生する可能性を否定することはできません。プラチナにおいても、長期視点で供給減少→価格反発、というシナリオが描ける環境にあるといえます。
プラチナは、長期低迷を強いた要因が取り除かれつつあります。同時に、長期視点の供給減少懸念が強まりつつあります。これらの変化が、長期視点の価格反発の原動力になる可能性があります。数年や数十年という息の長い、そして緩やかな上昇が想定されます。
歴史的高値圏で推移する人気銘柄を保有しつつも、プラチナという長期低迷銘柄(今後の価格反発に期待)を保有することで、投資活動における心労(心の疲労)を大きく軽減できると、考えられます。
プラチナは長期視点で人気銘柄になると、筆者は考えています。
図:プラチナの主要鉱山生産国の自由民主主義指数

出所:V-Dem研究所およびWorld Platinum Investment Councilのデータより筆者作成