原油(WTI先物)反発。主要株価指数の反発などで。51.67ドル/バレル近辺で推移。 金反落。ドルインデックスの反発などで。1,579.75ドル/トロイオンス近辺で推移。 上海ゴム(上海期貨交易所)反落。20年05月限は11,145元/トン付近で推移。 上海原油(上海国際能源取引中心)反落。20年04月限は413.6元/バレル付近で推移。 金・プラチナの価格差、ドル建てで623.4ドル(前日終値比2.6ドル縮小)、円建てで2,160円(前日終値比3円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。 東京市場は以下のとおり。(2月3日 18時00分頃 先限) 金 5,498円/g 白金 3,338円/g 原油 36,660円/kl ゴム 171.4円/kg とうもろこし 23,570円/t ●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より ●本日のグラフ「新型コロナウィルスが与える、中国の原油輸入への影響②」 前回は「新型コロナウィルスが与える、中国の原油輸入への影響①」として、新型コロナウィルスが与える可能性がある中国の原油輸入について考えました。 今回は「新型コロナウィルスが与える、中国の原油輸入への影響②」として、前回に関連し、中国の原油の輸入元について書きます。 新型ウィルスの感染拡大は、中国の経済情勢を悪化させるとの指摘があります。 中国の経済情勢の悪化は、同国の輸入減少・輸出量減少の原因となるとみられます。 輸入量が減少した場合、輸入元でモノ余りが発生する可能性があります。 以下の表は、中国の輸入元別の原油輸入額(2018年)を示しています。 ロシアやサウジ、アンゴラ、イラク、オマーンなどの主要産油国が名を連ねています。 先述の通り、中国国内の景気が悪化すれば同国の原油の輸入量が減り、輸入元でモノ余りが発生する可能性があるわけですが、ロシアやサウジ、アンゴラ、イラク、クウェート、UAE、コンゴ共和国については、OPECプラスの一員として減産を実施しているため、モノ余りを回避するために、減産を強化する、という手段があります。 実際に、OPECプラスが今月(2月)、緊急の会合を開催する可能性があると報じられています。 原油価格の下落に歯止めをかけるための対応策が検討されているとのことですが、消費が減少することを先取りして供給を絞る意図で、減産が強化される可能性があります。 仮に減産強化となった場合、マーケットが“需給引き締めに貢献する減産強化”と上昇要因と受け止めるのか、“消費減少の追認”と下落要因と受け止めるのかに注目です。 図:中国の原油輸入における国別の輸入額とシェア (2018年) 単位:千ドル
出所:UNCTAD(国連貿易開発会議)データより筆者作成