原油反発。米主要株価指数の反発などで。71.58ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。1,776.05ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年01月限は13,300元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年11月限は473.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで811.2ドル(前日比16.2ドル縮小)、円建てで2,856円(前日比39円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月22日 19時17分頃 6番限)
金 6,248円/g 白金 3,392円/g
ゴム 200.0円/kg とうもろこし 33,710円/t
●NYプラチナ先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「不可逆的テーマは「複雑化」に強い」
前回は、「「思考の格差拡大」はショックが要因」として、米同時多発テロ後の20年間で世の中が「複雑化」が進行した例を、「危機を乗り越える際の5段階のプロセス」の側面から述べました。
今回は、「不可逆的テーマは「複雑化」に強い」として、世の中が「複雑化」する中、超長期的に価格上昇が期待できそうな銘柄について述べます。
前回までの5回に渡り、株価指数とコモディティ(商品)価格の連動性が低下していること、世の中が「複雑化」したことがその主因とみられること、この20年間で起きたさまざまな変化が「複雑化」の原因とみられること、「複雑化」は身近な例で示すことができること、個人間の思考の格差拡大が「複雑化」を助長しているとみられることについて、書いてきました。
今や「複雑化」は、「市場」を含む今の世の中を説明する上でも、必要不可欠な存在だと言えるでしょう。「単純さ」は魅力的に見えることもありますが、現在の市場や世の中は、それだけでは語りつくせなくなったのも事実です。
「過去の常識」はシンプルさが売りでしたが、状況が大きく変化したため、相場分析においては、それだけでは不十分と言わざるを得ません。
「過去の常識に頼らない、柔軟で強靭(きょうじん)な、状況を俯瞰する考える力を備える」。このことは、米国で起きた未曽有のテロが発生してから今までの20年間に起きた変化を認識することで得られた、個人投資家を含むすべての市場関係者が今すぐにしなければならないことだと、筆者は考えています。
こうした状況で、どのような銘柄選択のアイデアがあるでしょうか。
「市場や世の中が複雑化しても変わりにくいもの」に着目することが、一つの方法であると考えられます。変わりにくいもの=不可逆的テーマ(後戻りしないテーマ)と、考えれば、まさに今、そして向こう数十年間、人類が維持し続けるだろう「脱炭素」に、直接的に(間接的ではなく)関わる銘柄です。
太陽電池の普及に貢献する可能性がある「銀」(目下、当該需要は増加中。以前の「銀の太陽電池向け需要は10年で大きく成長」参照)、クリーン水素(温室効果ガスを発生させずに得られた水素)の普及に貢献する可能性がある「プラチナ(白金)」、そして、温室効果ガスの排出権を融通し合う際に役立つ「温室効果ガスの排出権」です。
現時点で、個人投資家の皆さまが容易にアクセスできる銘柄は、銀とプラチナでしょう。世の中が複雑化しても、人類が「脱炭素」を諦めない限り、当該テーマに関連する需要は増加する可能性があり、それにともない、これら の銘柄の価格は、超長期的に上昇する可能性があると、筆者は考えています。
「複雑化」した市場・世の中であるからこそ、こうした不可逆的テーマに直接的に関わる銘柄は、超長期的に見て強い、と考えます。
図:「複雑化」に強いとみられる、不可逆的テーマ「脱炭素」に直接的に関わる銘柄
出所:筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。1,776.05ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年01月限は13,300元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年11月限は473.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで811.2ドル(前日比16.2ドル縮小)、円建てで2,856円(前日比39円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月22日 19時17分頃 6番限)
金 6,248円/g 白金 3,392円/g
ゴム 200.0円/kg とうもろこし 33,710円/t
●NYプラチナ先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「不可逆的テーマは「複雑化」に強い」
前回は、「「思考の格差拡大」はショックが要因」として、米同時多発テロ後の20年間で世の中が「複雑化」が進行した例を、「危機を乗り越える際の5段階のプロセス」の側面から述べました。
今回は、「不可逆的テーマは「複雑化」に強い」として、世の中が「複雑化」する中、超長期的に価格上昇が期待できそうな銘柄について述べます。
前回までの5回に渡り、株価指数とコモディティ(商品)価格の連動性が低下していること、世の中が「複雑化」したことがその主因とみられること、この20年間で起きたさまざまな変化が「複雑化」の原因とみられること、「複雑化」は身近な例で示すことができること、個人間の思考の格差拡大が「複雑化」を助長しているとみられることについて、書いてきました。
今や「複雑化」は、「市場」を含む今の世の中を説明する上でも、必要不可欠な存在だと言えるでしょう。「単純さ」は魅力的に見えることもありますが、現在の市場や世の中は、それだけでは語りつくせなくなったのも事実です。
「過去の常識」はシンプルさが売りでしたが、状況が大きく変化したため、相場分析においては、それだけでは不十分と言わざるを得ません。
「過去の常識に頼らない、柔軟で強靭(きょうじん)な、状況を俯瞰する考える力を備える」。このことは、米国で起きた未曽有のテロが発生してから今までの20年間に起きた変化を認識することで得られた、個人投資家を含むすべての市場関係者が今すぐにしなければならないことだと、筆者は考えています。
こうした状況で、どのような銘柄選択のアイデアがあるでしょうか。
「市場や世の中が複雑化しても変わりにくいもの」に着目することが、一つの方法であると考えられます。変わりにくいもの=不可逆的テーマ(後戻りしないテーマ)と、考えれば、まさに今、そして向こう数十年間、人類が維持し続けるだろう「脱炭素」に、直接的に(間接的ではなく)関わる銘柄です。
太陽電池の普及に貢献する可能性がある「銀」(目下、当該需要は増加中。以前の「銀の太陽電池向け需要は10年で大きく成長」参照)、クリーン水素(温室効果ガスを発生させずに得られた水素)の普及に貢献する可能性がある「プラチナ(白金)」、そして、温室効果ガスの排出権を融通し合う際に役立つ「温室効果ガスの排出権」です。
現時点で、個人投資家の皆さまが容易にアクセスできる銘柄は、銀とプラチナでしょう。世の中が複雑化しても、人類が「脱炭素」を諦めない限り、当該テーマに関連する需要は増加する可能性があり、それにともない、これら の銘柄の価格は、超長期的に上昇する可能性があると、筆者は考えています。
「複雑化」した市場・世の中であるからこそ、こうした不可逆的テーマに直接的に関わる銘柄は、超長期的に見て強い、と考えます。
図:「複雑化」に強いとみられる、不可逆的テーマ「脱炭素」に直接的に関わる銘柄
出所:筆者作成