[Vol.1245] クイズ:30年後の資産はいくら?

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。115.97ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。1,860.15ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。22年09月限は13,150元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年07月限は737.2元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで910.7ドル(前日比2.95ドル拡大)、円建てで3,732円(前日比1円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(5月30日 15時9分頃 6番限)
7,579円/g
白金 3,847円/g
ゴム 248.2円/kg
とうもろこし 54,330円/t
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 4月7日午前8時59分時点)

●NY金先物(期近) 日足  単位:ドル/トロイオンス


出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「クイズ:30年後の資産はいくら?」

前回は、「「食糧価格高」がもたらす4つの影響」として、前回までの4回で書いた様々な背景によって生じている「食糧価格高」がもたらす影響について、書きました。

今回は、「クイズ:30年後の資産はいくら?」として、「純金積立」「プラチナ積立」を比較する上で有用とみられる、クイズを出します。

「純金積立」と「プラチナ積立」は、対象物(貴金属現物)と手段(積立て)の掛け合わせで存在しています。単純な図式であるため、名前がカタカナやアルファベット羅列の金融商品に比べると、「何をどのようにして」運用しているのかが明確です。

今回からの数回で、似て非なるこれらの2つの投資手段を比較します。どちらが優位か?というよりは、各々がどのような性質を持っているのか?を議論します。

「貴金属の積立に興味はある。しかし、金(ゴールド)とプラチナ、どちらがよいかわからない」という方には特に、参考になると思います。是非最後まで、お読みください。

先に「積立て」について述べます。例えば、Aという対象物が以下の価格推移を演じたとします。30年間、毎月1万円、Aに積立投資をした場合、資産(評価損益+投資金)はいくらになるでしょうか?

選択肢は次の3つです。(1)497万円、(2)397万円、(3)297万円。月々1万円、投資をしますので×30年(360カ月)で、投資金は360万円です。

図:30年後の資産はいくら? 単位:円


出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。