原油反落。米主要株価指数の反落などで。102.31ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。1,734.10ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。22年09月限は12,675元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年08月限は678.1元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで878.35ドル(前日比4.45ドル拡大)、円建てで3,828円(前日比1円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月8日 16時38分頃 6番限)
金 7,560円/g
白金 3,732円/g
ゴム 247.3円/kg
とうもろこし 46,740円/t
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 4月7日午前8時59分時点)
●NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「悪手3:「とりあえず」コモディティに投資する」
前回は、「悪手2-2:長期投資に「先物型」間接商品を用いる」として、コモディティ投資における悪手の2つ目に関連し、「先物型」であることが、なぜ長期投資に向かないかについて、述べました。
今回は、「悪手3:「とりあえず」コモディティに投資する」として、悪手の3つ目と番外編について、述べます。
悪手3は、「とりあえず」、「コモディティ」を冠する金融商品に投資をすることです。「インフレ投資」という言葉を頻繁に耳にする昨今、おちいりやすい「悪手」の一つといえるでしょう。
以下は、当社の投資信託の検索画面で、「コモディティ」をキーワードとして検索をした際、検索結果として表示された六つの中の五つです。(DWSコモディティ戦略ファンドのAコースとBコースは、原資産が同一。このため、棒グラフは五つ)
一番左の「iシェアーズ コモディティ インデックス・ファンド」と、一番右の「SMTAMコモディティ・オープン」を比べると、原資産の構成比率が大きく異なることがわかります。同じ「コモディティ」を冠する投資信託であるものの、価格変動の根拠が異なるわけです。
グラフは左から順に、エネルギーの比率が低くなるようにしています。エネルギーの比率が低くなればなるほど、農産物と貴金属の比率が高くなる傾向があります。また、それに伴い、四つの分野のバランスが整う傾向があります。
一口に「インフレ」「資源高」「コモディティ高」といっても、内情はさまざまです。オイルショックの時のように、エネルギー価格が大きく上昇する場合もあれば、現在のように、エネルギーだけでなく農産物や金属の価格が一様に上昇したりする場合もあります。
2010年夏に発生したウクライナでの大干ばつ期に始まり、翌年夏ごろまで続いた、複数の農産物価格の連鎖上昇の際、エネルギーの比率が高い原資産に連動する金融商品よりも、農産物の比率が高い原資産に連動する金融商品の方が、有利だったと言えます。
「インフレ=とりあえずコモディティ」という「悪手」を指さぬよう、早合点せずに「コモディティ」を冠する複数の金融商品の原資産の構成比率に注目すると良いでしょう。インフレの内情に応じて、金融商品を使い分けることができれば、良いでしょう。
前回までの3回と今回で、コモディティ投資における3つの「悪手」、(1)経済指標発表時に純金積立を開始する、(2)長期投資に「先物型」間接商品を用いる、(3)とりあえず「コモディティ」に投資する、について述べました。
以下、簡単に番外編を述べます。コモディティ投資に限らず、他の投資においても有用であると考えます。
(1)過去の成功にこだわること
(2)材料を点で見ること
(3)「不安」にまかせて取引をすること
(4)有名人のいいなりになること
今、「VUCA(ブーカ)」の時代といわれています。「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」の意味で、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった言葉です。
「わからない」ことが多い時代だからこそ、過去から離れて今を凝視し、材料を俯瞰(ふかん)し、できるだけ冷静に、自分の思考を探し出すことによって、健全な自己の意志に基づいた投資を実現したり、生きるスキルをアップさせたりできると、考えます。
図:各投資信託が連動を目指す原資産の構成比率 (2022年6月 合計を100として算出)
出所:各種資料をもとに筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。1,734.10ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。22年09月限は12,675元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。22年08月限は678.1元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで878.35ドル(前日比4.45ドル拡大)、円建てで3,828円(前日比1円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月8日 16時38分頃 6番限)
金 7,560円/g
白金 3,732円/g
ゴム 247.3円/kg
とうもろこし 46,740円/t
LNG 4,150.0円/mmBtu(22年6月限 4月7日午前8時59分時点)
●NY原油先物(期近) 月足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「悪手3:「とりあえず」コモディティに投資する」
前回は、「悪手2-2:長期投資に「先物型」間接商品を用いる」として、コモディティ投資における悪手の2つ目に関連し、「先物型」であることが、なぜ長期投資に向かないかについて、述べました。
今回は、「悪手3:「とりあえず」コモディティに投資する」として、悪手の3つ目と番外編について、述べます。
悪手3は、「とりあえず」、「コモディティ」を冠する金融商品に投資をすることです。「インフレ投資」という言葉を頻繁に耳にする昨今、おちいりやすい「悪手」の一つといえるでしょう。
以下は、当社の投資信託の検索画面で、「コモディティ」をキーワードとして検索をした際、検索結果として表示された六つの中の五つです。(DWSコモディティ戦略ファンドのAコースとBコースは、原資産が同一。このため、棒グラフは五つ)
一番左の「iシェアーズ コモディティ インデックス・ファンド」と、一番右の「SMTAMコモディティ・オープン」を比べると、原資産の構成比率が大きく異なることがわかります。同じ「コモディティ」を冠する投資信託であるものの、価格変動の根拠が異なるわけです。
グラフは左から順に、エネルギーの比率が低くなるようにしています。エネルギーの比率が低くなればなるほど、農産物と貴金属の比率が高くなる傾向があります。また、それに伴い、四つの分野のバランスが整う傾向があります。
一口に「インフレ」「資源高」「コモディティ高」といっても、内情はさまざまです。オイルショックの時のように、エネルギー価格が大きく上昇する場合もあれば、現在のように、エネルギーだけでなく農産物や金属の価格が一様に上昇したりする場合もあります。
2010年夏に発生したウクライナでの大干ばつ期に始まり、翌年夏ごろまで続いた、複数の農産物価格の連鎖上昇の際、エネルギーの比率が高い原資産に連動する金融商品よりも、農産物の比率が高い原資産に連動する金融商品の方が、有利だったと言えます。
「インフレ=とりあえずコモディティ」という「悪手」を指さぬよう、早合点せずに「コモディティ」を冠する複数の金融商品の原資産の構成比率に注目すると良いでしょう。インフレの内情に応じて、金融商品を使い分けることができれば、良いでしょう。
前回までの3回と今回で、コモディティ投資における3つの「悪手」、(1)経済指標発表時に純金積立を開始する、(2)長期投資に「先物型」間接商品を用いる、(3)とりあえず「コモディティ」に投資する、について述べました。
以下、簡単に番外編を述べます。コモディティ投資に限らず、他の投資においても有用であると考えます。
(1)過去の成功にこだわること
(2)材料を点で見ること
(3)「不安」にまかせて取引をすること
(4)有名人のいいなりになること
今、「VUCA(ブーカ)」の時代といわれています。「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」の意味で、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった言葉です。
「わからない」ことが多い時代だからこそ、過去から離れて今を凝視し、材料を俯瞰(ふかん)し、できるだけ冷静に、自分の思考を探し出すことによって、健全な自己の意志に基づいた投資を実現したり、生きるスキルをアップさせたりできると、考えます。
図:各投資信託が連動を目指す原資産の構成比率 (2022年6月 合計を100として算出)
出所:各種資料をもとに筆者作成