本邦当局は、9月22日に24年ぶりに円買い・ドル売り介入を実施。円買い・ドル売りの1日の介入額としては過去最大規模となったが、ファンダメンタルズに反した単独介入・金融政策と矛盾した介入効果は限定的と見る向きが多く、12日には早くも9月22日高値を上抜いてきた。ここを明確に上抜けてくると、三角保合上放れの信頼性が高まり、ゆっくりした値動きで145円を固めてくると、(覆面を含む)介入を警戒しながらも、98年高値の147円台~心理的節目150円が試される流れへ移行しそうだ。
一目均衡表からは、V=147.14円、N=148.52円、E=150.34円などが上値目標としてカウント可能だ。特定水準ではなく、マーケットの値動きが波乱含みに加速・乱高下した場合でないと、米国から介入の動意が得られ難い。介入のタイミングは、値頃ではなく、マーケットの過熱感・スピード感に注意しておきたい。
本邦の介入原資となる外貨準備は8月末に1.29兆ドル(185兆円程度)だが、米国が他国を為替操作国と認定基準の1つが「一定期間に国内総生産(GDP)比2%以上」となっており、日本の場合、11兆円程度が介入額の上限として意識される。既に手掛けた円買い額を引くと、介入余力は約8兆円で、投機筋からはターゲットにしやすい地合いだ。140円を下値支持とした押し目買い基調が続きそうだ。
今週の注目は13日に発表される米消費者物価指数(CPI)。原油高が一服したことを受けて、2ヶ月連続で伸びが鈍化している。高止まりが続くようなら、11月のFOMCでの0.75%利上げ見通しを織り込む動きが継続。ドル円の上値を試す流れが加速する可能性がある一方、事前予想よりも低めに数字が出ると、これまでの巻き戻しが出てくる可能性もあろう。米CPIと天然ガス価格(1ヶ月先行)の相関が高まっている。天然ガス価格に1ヶ月遅行して米CPIが追随しており、足元では天然ガス価格は下落している点には注意したい。

一目均衡表からは、V=147.14円、N=148.52円、E=150.34円などが上値目標としてカウント可能だ。特定水準ではなく、マーケットの値動きが波乱含みに加速・乱高下した場合でないと、米国から介入の動意が得られ難い。介入のタイミングは、値頃ではなく、マーケットの過熱感・スピード感に注意しておきたい。
本邦の介入原資となる外貨準備は8月末に1.29兆ドル(185兆円程度)だが、米国が他国を為替操作国と認定基準の1つが「一定期間に国内総生産(GDP)比2%以上」となっており、日本の場合、11兆円程度が介入額の上限として意識される。既に手掛けた円買い額を引くと、介入余力は約8兆円で、投機筋からはターゲットにしやすい地合いだ。140円を下値支持とした押し目買い基調が続きそうだ。
今週の注目は13日に発表される米消費者物価指数(CPI)。原油高が一服したことを受けて、2ヶ月連続で伸びが鈍化している。高止まりが続くようなら、11月のFOMCでの0.75%利上げ見通しを織り込む動きが継続。ドル円の上値を試す流れが加速する可能性がある一方、事前予想よりも低めに数字が出ると、これまでの巻き戻しが出てくる可能性もあろう。米CPIと天然ガス価格(1ヶ月先行)の相関が高まっている。天然ガス価格に1ヶ月遅行して米CPIが追随しており、足元では天然ガス価格は下落している点には注意したい。
