原油反落。米主要株価指数の反落などで。70.91ドル/バレル近辺で推移。
金反落。米10年債利回りの反発などで。1,977.95ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は12,105元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年07月限は507.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで908.9ドル(前日比0.70ドル縮小)、円建てで4,135円(前日比8円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月22日 大引け 6番限)
金 8,737円/g
白金 4,602円/g
ゴム 209.7円/kg
とうもろこし 38,900円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「日本の日曜日は無事終わった」
前回は、「G7で再確認したコモディティ相場の上値余地」として、リーマンショックを起点に考える非西側の志向性について、筆者の考えを述べました。
今回は、「日本の日曜日は無事終わった」として、ウクライナの大統領、ゼレンスキー氏について書きます。
5月21日の夕方から、「日曜日が終らない」「ちびまる子ちゃんを見てないので明日も日曜日」「子供達の事を少しでも考えてあげて下さい」などのコメントが付された引用ツイートが目立ちました。
引用元は、同日の午後5時にちびまる子ちゃんの公式アカウントでなされた、アニメ「ちびまる子ちゃん」が都合により放送休止となったことを伝えるツイートでした。
同アニメの代わりに放送されたのが、「ゼレンスキー大統領 平和公園へ」というニュース番組でした。ウクライナからG7サミットに参加すべく緊急来日したゼレンスキー大統領が平和公園に向かう車列や、同大統領の記者会見が放映された模様です。
同時間帯以降も、ネット上には、こうした対応を実施したテレビ局や、ウクライナで起きている戦争などに対する意見が書き込まれ続けましたが、日曜日は無事終わり、月曜日を迎えました。
先日、文化人類学を専門とする大学の教授と話をする機会がありました。筆者の上の娘が志望する大学のオープンキャンパスで、個別質問に参加していた時でした。娘からの質問が一通り終わり、少しくだけたムードになったのを見計らい、専門分野について教授にいくつか質問を投げてみました。(筆者としては教授やその教授を雇う大学の雰囲気を探る意図があった)
会話の中で教授は、文化に関わる研究では、偏見を持たないこと、相手をよく理解することが非常に重要だと言いました。自分の価値観だけで物事を考えては研究にならない、というのです。自分の価値観だけで物事を考えていると、重要な事象を見落とす、と言い換えられます。
教授は、日本の生活に慣れた人(筆者を含め)には到底受け入れられない、スーダン(アフリカ東部)の儀礼的な習慣を例に挙げ(本レポートでは言及できない)、こうした習慣やこうした習慣を有している人であったとしても、まずは存在を認める姿勢が研究に欠かせないとも言いました。
この教授の話と「日曜日が終らない」の話は、つながっていると、筆者は感じています。もしかしたら我々は、習慣化してかつ五感で感じやすい事象に目を奪われ、自分の価値観だけで物事を考えてしまい、重要な事象を見落としているのではないか、ということです。
その重要な事象とは、ゼレンスキー氏が物価高と密接な関係があること、ゼレンスキー氏が大統領を務めるウクライナが巻き込まれている戦争が終われば、われわれが直面している危機である「物価高」が終わる可能性が高いこと、です。
18時になり、ちびまる子ちゃんが始まらず、同番組を楽しみにしていたたくさんの子供達が落胆したとのことですが、落胆のきっかけとなったゼレンスキー氏が、実は家族が直面している物価高という困難を取り除くことができるキーマンだと伝えることができたならば、子供の目にはゼレンスキー氏がヒーローに映ったかもしれません。
本件に限らず、教授が言う「どんなもの(人)でもまずは存在を認める」「自分の価値観だけで物事を考えてはならない」という言葉は、社会全体を覆う膜のような得体のしれない物を切り裂く武器になるような気がします。取り急ぎ、件(くだん)の日曜日は無事に終わったわけですが、まだまだ、われわれの周辺では終わっていないことが山積しています。
図:ゼレンスキー氏とは?
出所:筆者作成
金反落。米10年債利回りの反発などで。1,977.95ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年09月限は12,105元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年07月限は507.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで908.9ドル(前日比0.70ドル縮小)、円建てで4,135円(前日比8円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月22日 大引け 6番限)
金 8,737円/g
白金 4,602円/g
ゴム 209.7円/kg
とうもろこし 38,900円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「日本の日曜日は無事終わった」
前回は、「G7で再確認したコモディティ相場の上値余地」として、リーマンショックを起点に考える非西側の志向性について、筆者の考えを述べました。
今回は、「日本の日曜日は無事終わった」として、ウクライナの大統領、ゼレンスキー氏について書きます。
5月21日の夕方から、「日曜日が終らない」「ちびまる子ちゃんを見てないので明日も日曜日」「子供達の事を少しでも考えてあげて下さい」などのコメントが付された引用ツイートが目立ちました。
引用元は、同日の午後5時にちびまる子ちゃんの公式アカウントでなされた、アニメ「ちびまる子ちゃん」が都合により放送休止となったことを伝えるツイートでした。
同アニメの代わりに放送されたのが、「ゼレンスキー大統領 平和公園へ」というニュース番組でした。ウクライナからG7サミットに参加すべく緊急来日したゼレンスキー大統領が平和公園に向かう車列や、同大統領の記者会見が放映された模様です。
同時間帯以降も、ネット上には、こうした対応を実施したテレビ局や、ウクライナで起きている戦争などに対する意見が書き込まれ続けましたが、日曜日は無事終わり、月曜日を迎えました。
先日、文化人類学を専門とする大学の教授と話をする機会がありました。筆者の上の娘が志望する大学のオープンキャンパスで、個別質問に参加していた時でした。娘からの質問が一通り終わり、少しくだけたムードになったのを見計らい、専門分野について教授にいくつか質問を投げてみました。(筆者としては教授やその教授を雇う大学の雰囲気を探る意図があった)
会話の中で教授は、文化に関わる研究では、偏見を持たないこと、相手をよく理解することが非常に重要だと言いました。自分の価値観だけで物事を考えては研究にならない、というのです。自分の価値観だけで物事を考えていると、重要な事象を見落とす、と言い換えられます。
教授は、日本の生活に慣れた人(筆者を含め)には到底受け入れられない、スーダン(アフリカ東部)の儀礼的な習慣を例に挙げ(本レポートでは言及できない)、こうした習慣やこうした習慣を有している人であったとしても、まずは存在を認める姿勢が研究に欠かせないとも言いました。
この教授の話と「日曜日が終らない」の話は、つながっていると、筆者は感じています。もしかしたら我々は、習慣化してかつ五感で感じやすい事象に目を奪われ、自分の価値観だけで物事を考えてしまい、重要な事象を見落としているのではないか、ということです。
その重要な事象とは、ゼレンスキー氏が物価高と密接な関係があること、ゼレンスキー氏が大統領を務めるウクライナが巻き込まれている戦争が終われば、われわれが直面している危機である「物価高」が終わる可能性が高いこと、です。
18時になり、ちびまる子ちゃんが始まらず、同番組を楽しみにしていたたくさんの子供達が落胆したとのことですが、落胆のきっかけとなったゼレンスキー氏が、実は家族が直面している物価高という困難を取り除くことができるキーマンだと伝えることができたならば、子供の目にはゼレンスキー氏がヒーローに映ったかもしれません。
本件に限らず、教授が言う「どんなもの(人)でもまずは存在を認める」「自分の価値観だけで物事を考えてはならない」という言葉は、社会全体を覆う膜のような得体のしれない物を切り裂く武器になるような気がします。取り急ぎ、件(くだん)の日曜日は無事に終わったわけですが、まだまだ、われわれの周辺では終わっていないことが山積しています。
図:ゼレンスキー氏とは?
出所:筆者作成