原油反落。米主要株価指数の反落などで。74.48ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。2,030.35ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。24年05月限は13,535元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年03月限は570.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1119.95ドル(前日比0.75ドル拡大)、円建てで5,315円(前日比19円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(1月23日 18時05分時点 6番限)
金 9,620円/g
白金 4,305円/g
ゴム 272.5円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「『10秒待つ』がニセ情報拡散を止める」
前回は、「なぜ災害時にニセ情報が増えるのか?」として、社会問題として目立つ「災害発生時のニセ情報」について述べました。
今回は、「『10秒待つ』がニセ情報拡散を止める」として、「疑うこと」の効果について述べます。
一部の悪意がある人が、拡散しやすいことを逆手に取り「共感しやすい情報」にニセ情報をまぎれ込ませているといわれています。一般の市民がこうしたニセ情報を拡散させないために、どのようなことに気を付けるとよいのでしょうか。
各メディアは、インターネット上の投稿や記事に驚いたり不安になったりしたときは、まずは冷静になった上で、信頼できそうな情報と見比べることが重要であると述べています。確かにそのようにすれば、ニセ情報を拡散しないようにできるかもしれません。
筆者はこの一連の動作の中で、冷静になることが、最も重要であると考えます。驚いたり不安になったりすることは人間である以上、避けられない部分はあります。それでも冷静になれば、誰かに伝えて拡散することを踏みとどまることができます。踏みとどまる際の動作として「10秒待つ」が有効であると考えます。飛びつかずに10秒待てば多くの場合、冷静になれます。
怒りをコントロールする際の考え方である「アンガーマネジメント」では6秒待つことで冷静さを取り戻せるとされることがあります。筆者は冷静さを取り戻すためには、少なくとも、アンガーマネジメントと同様の6秒、きりがよいところで10秒は必要だと考えています。
また、個人差があるかもしれませんが、スマートフォンの小さい画面よりも、パソコンの大きい画面で情報を閲覧する方が冷静になりやすいと感じます。小さい画面で集中して感情を高ぶらせるよりも、大きい画面で網羅的に情報を閲覧できた方が、冷静さを欠きにくいと感じます。
仮に、スマートフォンで共感しやすい情報を閲覧していた場合は、「スマートフォンをいったん横において10秒待つ」のが良いと思います。
冷静になれば、その情報の詳細を確認することができます。諸メディアが言う通り、災害発生時は特に「共感しやすい情報」にこそ、ニセ情報が含まれていると考えるべきだと思います。
「共感しやすい情報」に良くも悪くもあおられずに、疑いの目を向けて接することが重要です。一部の悪意ある人の収益稼ぎに加担しないためにも、この点は大変に重要です。疑う際のポイントは下図の通りです。
疑ったり批判的に物事を考えたりすることは、必ずしも悪いことではありません。冷静な状態で、疑ったり批判的に物事を考えたりすることは、本質を探ること、新しいものをつくること、他者を思うことにつながるためです。
しばしば耳にする「深掘り」で得られる効果に似ています。災害時に発生しやすい「共感しやすい情報」をこうした姿勢で捉えることで、一方通行ではない中立的な姿勢でその情報を見ることができます。この時点で、その情報がニセ情報かどうかをおおむね見分けることができているでしょう。
災害発生時に限らず、たとえ共感しやすい情報を目の当たりにしたとしても、見たいように見ない、聞きたいように聞かない、感じたいように感じない、信じたいように信じないという、批判的思考に裏付けられた中立的な考え方でそれらと接することができれば、ニセ情報を拡散することは、ほとんどなくなると筆者は考えます。
図:「疑うこと」の効果

出所:筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。2,030.35ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。24年05月限は13,535元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年03月限は570.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1119.95ドル(前日比0.75ドル拡大)、円建てで5,315円(前日比19円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(1月23日 18時05分時点 6番限)
金 9,620円/g
白金 4,305円/g
ゴム 272.5円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「『10秒待つ』がニセ情報拡散を止める」
前回は、「なぜ災害時にニセ情報が増えるのか?」として、社会問題として目立つ「災害発生時のニセ情報」について述べました。
今回は、「『10秒待つ』がニセ情報拡散を止める」として、「疑うこと」の効果について述べます。
一部の悪意がある人が、拡散しやすいことを逆手に取り「共感しやすい情報」にニセ情報をまぎれ込ませているといわれています。一般の市民がこうしたニセ情報を拡散させないために、どのようなことに気を付けるとよいのでしょうか。
各メディアは、インターネット上の投稿や記事に驚いたり不安になったりしたときは、まずは冷静になった上で、信頼できそうな情報と見比べることが重要であると述べています。確かにそのようにすれば、ニセ情報を拡散しないようにできるかもしれません。
筆者はこの一連の動作の中で、冷静になることが、最も重要であると考えます。驚いたり不安になったりすることは人間である以上、避けられない部分はあります。それでも冷静になれば、誰かに伝えて拡散することを踏みとどまることができます。踏みとどまる際の動作として「10秒待つ」が有効であると考えます。飛びつかずに10秒待てば多くの場合、冷静になれます。
怒りをコントロールする際の考え方である「アンガーマネジメント」では6秒待つことで冷静さを取り戻せるとされることがあります。筆者は冷静さを取り戻すためには、少なくとも、アンガーマネジメントと同様の6秒、きりがよいところで10秒は必要だと考えています。
また、個人差があるかもしれませんが、スマートフォンの小さい画面よりも、パソコンの大きい画面で情報を閲覧する方が冷静になりやすいと感じます。小さい画面で集中して感情を高ぶらせるよりも、大きい画面で網羅的に情報を閲覧できた方が、冷静さを欠きにくいと感じます。
仮に、スマートフォンで共感しやすい情報を閲覧していた場合は、「スマートフォンをいったん横において10秒待つ」のが良いと思います。
冷静になれば、その情報の詳細を確認することができます。諸メディアが言う通り、災害発生時は特に「共感しやすい情報」にこそ、ニセ情報が含まれていると考えるべきだと思います。
「共感しやすい情報」に良くも悪くもあおられずに、疑いの目を向けて接することが重要です。一部の悪意ある人の収益稼ぎに加担しないためにも、この点は大変に重要です。疑う際のポイントは下図の通りです。
疑ったり批判的に物事を考えたりすることは、必ずしも悪いことではありません。冷静な状態で、疑ったり批判的に物事を考えたりすることは、本質を探ること、新しいものをつくること、他者を思うことにつながるためです。
しばしば耳にする「深掘り」で得られる効果に似ています。災害時に発生しやすい「共感しやすい情報」をこうした姿勢で捉えることで、一方通行ではない中立的な姿勢でその情報を見ることができます。この時点で、その情報がニセ情報かどうかをおおむね見分けることができているでしょう。
災害発生時に限らず、たとえ共感しやすい情報を目の当たりにしたとしても、見たいように見ない、聞きたいように聞かない、感じたいように感じない、信じたいように信じないという、批判的思考に裏付けられた中立的な考え方でそれらと接することができれば、ニセ情報を拡散することは、ほとんどなくなると筆者は考えます。
図:「疑うこと」の効果

出所:筆者作成