原油反落。米主要株価指数の反落などで。64.85ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。3,778.45ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年01月限は15,470元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年11月限は491.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2229.75ドル(前日比11.35ドル縮小)、円建てで11,179円(前日比118円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月26日 18時15分時点 6番限)
金 18,245円/g
白金 7,066円/g
ゴム 309.5円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「分解するから描ける価格高騰シナリオ」
前回は、「『見えない有事』の各種市場への影響」として、SNSなどの新技術・新発想のマイナス面がコモディティ(国際商品)相場に与えた影響を、確認しました。
今回は、「分解するから描ける価格高騰シナリオ」として、海外金(ゴールド)現物価格の推移(1975年1月7日~2025年9月19日)を、確認します。
筆者は、金(ゴールド)は現代の金融システムにおいて、まれな存在であると考えています。「銀行の銀行」と呼ばれる中央銀行の多くが認めているとおり歴史的価値を有するだけでなく、特に近年は株式市場、通貨市場、債券市場、金(ゴールド)以外のコモディティ市場などと密接に関わりながら、現代の金融システム維持の一翼を担っています。
それだけでなく、投資家をはじめとした多数の個人の不安や願いなどのさまざまな思惑を受け止めたりしています。ここまでまれな存在は、株式市場にも通貨市場にも債券市場にも、金(ゴールド)以外のコモディティ市場にも、見当たりません。
金(ゴールド)は、歴史を語り、最先端を照らし、魅力的な輝きで世界中の多くの人を魅了する類まれな存在です。しかし残念なことに、目立った価格高騰を演じると、その金(ゴールド)が単なる「不安の掃きだめ」のように語られることがあります。筆者はその様子を見ると、もう一歩踏み込んだ議論が必要であると、感じます。
確かに、人が抱く感情の一つである「不安」やその不安を大きくする「有事」が目立つと、金(ゴールド)の価格は上昇することがあります。ただ、筆者が述べたいことは、有事をひとくくりにすることに危うさはないか、ということです。言い換えれば、有事という便利な言葉で世の中のマイナス面の事象を安易にひとまとめにしていないか、ということです。
筆者がこのようなことを感じる理由は、有事は分解できる存在であること、そして分解するからこそ、金(ゴールド)相場の先行きを展望することができると考えているからです。せっかくのまれな存在である金(ゴールド)を、不安や有事の掃きだめにしてはもったいないです。
この数回で述べたとおり、見える・見えないという切り口で分解することで、踏み込んだ金(ゴールド)市場の環境や先行きを議論できると考えます。逆に言えば、分解せず、不安の掃きだめにしたままだと、金(ゴールド)相場の面白さや美しさ、壮大さを知ることなく、ありきたりの分析に終始したり、相場の方向性を見誤ったりしてしまいます。
金相場が歴史的な高値水準で推移している今だからこそ、有事を冷静に分解し、金(ゴールド)市場の深い意味での面白さを味わってみることが必要だと、考えます。
金(ゴールド)相場は、足元、記録的な高値水準で推移しています。SNSなどの新技術や考え方がもたらす、超長期視点の材料である「有事(非伝統的)」(見えない有事)や、それに影響を受けた中央銀行の買いが、高騰劇を支えていると言えます。
SNSなどの新技術や考え方が強く否定され、世界の社会情勢が2010年よりも前の状態に戻るようなことになれば、金(ゴールド)相場は反落する可能性がありますが、そのようになる可能性は低いと筆者は考えています。
目先、国内外の金(ゴールド)相場は短期的な上下を繰り返しながら、長期視点では徐々に上値を切り上げていく展開になると、考えています。数年以内に、4,000ドルにも5,000ドルにも、なり得ると考えています。
図:海外金(ゴールド)現物価格の推移(1975年1月7日~2025年9月19日) ドル/トロイオンス

出所:LBMAおよび国内地金大手のデータを基に筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。3,778.45ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年01月限は15,470元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年11月限は491.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2229.75ドル(前日比11.35ドル縮小)、円建てで11,179円(前日比118円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月26日 18時15分時点 6番限)
金 18,245円/g
白金 7,066円/g
ゴム 309.5円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「分解するから描ける価格高騰シナリオ」
前回は、「『見えない有事』の各種市場への影響」として、SNSなどの新技術・新発想のマイナス面がコモディティ(国際商品)相場に与えた影響を、確認しました。
今回は、「分解するから描ける価格高騰シナリオ」として、海外金(ゴールド)現物価格の推移(1975年1月7日~2025年9月19日)を、確認します。
筆者は、金(ゴールド)は現代の金融システムにおいて、まれな存在であると考えています。「銀行の銀行」と呼ばれる中央銀行の多くが認めているとおり歴史的価値を有するだけでなく、特に近年は株式市場、通貨市場、債券市場、金(ゴールド)以外のコモディティ市場などと密接に関わりながら、現代の金融システム維持の一翼を担っています。
それだけでなく、投資家をはじめとした多数の個人の不安や願いなどのさまざまな思惑を受け止めたりしています。ここまでまれな存在は、株式市場にも通貨市場にも債券市場にも、金(ゴールド)以外のコモディティ市場にも、見当たりません。
金(ゴールド)は、歴史を語り、最先端を照らし、魅力的な輝きで世界中の多くの人を魅了する類まれな存在です。しかし残念なことに、目立った価格高騰を演じると、その金(ゴールド)が単なる「不安の掃きだめ」のように語られることがあります。筆者はその様子を見ると、もう一歩踏み込んだ議論が必要であると、感じます。
確かに、人が抱く感情の一つである「不安」やその不安を大きくする「有事」が目立つと、金(ゴールド)の価格は上昇することがあります。ただ、筆者が述べたいことは、有事をひとくくりにすることに危うさはないか、ということです。言い換えれば、有事という便利な言葉で世の中のマイナス面の事象を安易にひとまとめにしていないか、ということです。
筆者がこのようなことを感じる理由は、有事は分解できる存在であること、そして分解するからこそ、金(ゴールド)相場の先行きを展望することができると考えているからです。せっかくのまれな存在である金(ゴールド)を、不安や有事の掃きだめにしてはもったいないです。
この数回で述べたとおり、見える・見えないという切り口で分解することで、踏み込んだ金(ゴールド)市場の環境や先行きを議論できると考えます。逆に言えば、分解せず、不安の掃きだめにしたままだと、金(ゴールド)相場の面白さや美しさ、壮大さを知ることなく、ありきたりの分析に終始したり、相場の方向性を見誤ったりしてしまいます。
金相場が歴史的な高値水準で推移している今だからこそ、有事を冷静に分解し、金(ゴールド)市場の深い意味での面白さを味わってみることが必要だと、考えます。
金(ゴールド)相場は、足元、記録的な高値水準で推移しています。SNSなどの新技術や考え方がもたらす、超長期視点の材料である「有事(非伝統的)」(見えない有事)や、それに影響を受けた中央銀行の買いが、高騰劇を支えていると言えます。
SNSなどの新技術や考え方が強く否定され、世界の社会情勢が2010年よりも前の状態に戻るようなことになれば、金(ゴールド)相場は反落する可能性がありますが、そのようになる可能性は低いと筆者は考えています。
目先、国内外の金(ゴールド)相場は短期的な上下を繰り返しながら、長期視点では徐々に上値を切り上げていく展開になると、考えています。数年以内に、4,000ドルにも5,000ドルにも、なり得ると考えています。
図:海外金(ゴールド)現物価格の推移(1975年1月7日~2025年9月19日) ドル/トロイオンス

出所:LBMAおよび国内地金大手のデータを基に筆者作成