原油反落。中東情勢の改善期待などで。64.69ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。3,837.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年01月限は15,375元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年11月限は492.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2204ドル(前日比1.50ドル縮小)、円建てで10,991円(前日比6円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月29日 18時34分時点 6番限)
金 18,400円/g
白金 7,409円/g
ゴム 306.5円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「『20,000円到達』でもバブルではない?」
前回は、「分解するから描ける価格高騰シナリオ」として、海外金(ゴールド)現物価格の推移(1975年1月7日~2025年9月19日)を、確認しました。
今回は、「『20,000円到達』でもバブルではない?」として、国内大手地金商の金(ゴールド)小売価格の推移を、確認します。
9月29日、国内大手地金商の金(ゴールド)店頭小売価格(税込)は、初めて1グラムあたり20,000円台に到達しました。高騰劇を目の当たりにした関係者からは、「金(ゴールド)価格は高すぎる、もう買えない」「金(ゴールド)価格が上昇している時は不安が広がっている時だ」などのコメントが聞かれます。
しかし、それらは金(ゴールド)相場の一部であり、全てではありません。今後数回に分けて、一歩踏み込んだ議論をします。
下のグラフが示すとおり、足元の金(ゴールド)の国内店頭小売価格は、このおよそ半世紀の中で最も高い位置にあります。「有事の金」「インフレの時は金」という言葉が生まれた1970年代後半に付けた当時の高値が安く感じるほど、足元の水準は高いと言えます。
足元の金(ゴールド)相場は「バブルだ」などと言われることがあります。確かに、グラフを見ていると、そのように見えます。しかし、筆者は今の金(ゴールド)をバブルだと考えていません。
バブルはある意味、「プラスの思惑である期待の膨張・爆発」「実態・根拠なき熱狂」だからです。金(ゴールド)を含むコモディティ(国際商品)市場はそもそも、膨張した期待が上昇を主導する場ではありません。
一般に、コモディティ市場は、実需家が現物を調達したり、供給者が現物を供給したり先物市場で売りヘッジをしたり(値下がりに対する保険をかけたり)する場です。常に、実需家と供給者という、価格の方向性に対して正反対の思惑を持つ市場参加者が同時に取引をしています。
上昇が正義となりやすい株式市場では、期待が芽生え、膨らみ、膨張すれば、価格はどんどんと上昇し、バブルが起きます。しかしコモディティ市場では、常に反対の思惑を持つ市場参加者が存在するため、期待だけで価格が急騰するケースはあまりありません。
言い換えれば、コモディティ市場は、急騰も急落もおおむね説明できる世界だと言えます。その意味で、足元の金(ゴールド)相場はバブルではありませんし、高値を説明する根拠は存在すると言えます。
金(ゴールド)相場がバブルかどうかを議論する際は、金(ゴールド)相場が期待や熱狂で上昇し得る株式市場と異なる次元で動いていることを認識する必要があります。
図:国内大手地金商の金(ゴールド)小売価格の推移(1973年1月5日~2025年9月29日) 円/グラム

出所:国内地金大手のデータをもとに筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。3,837.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年01月限は15,375元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年11月限は492.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2204ドル(前日比1.50ドル縮小)、円建てで10,991円(前日比6円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月29日 18時34分時点 6番限)
金 18,400円/g
白金 7,409円/g
ゴム 306.5円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「『20,000円到達』でもバブルではない?」
前回は、「分解するから描ける価格高騰シナリオ」として、海外金(ゴールド)現物価格の推移(1975年1月7日~2025年9月19日)を、確認しました。
今回は、「『20,000円到達』でもバブルではない?」として、国内大手地金商の金(ゴールド)小売価格の推移を、確認します。
9月29日、国内大手地金商の金(ゴールド)店頭小売価格(税込)は、初めて1グラムあたり20,000円台に到達しました。高騰劇を目の当たりにした関係者からは、「金(ゴールド)価格は高すぎる、もう買えない」「金(ゴールド)価格が上昇している時は不安が広がっている時だ」などのコメントが聞かれます。
しかし、それらは金(ゴールド)相場の一部であり、全てではありません。今後数回に分けて、一歩踏み込んだ議論をします。
下のグラフが示すとおり、足元の金(ゴールド)の国内店頭小売価格は、このおよそ半世紀の中で最も高い位置にあります。「有事の金」「インフレの時は金」という言葉が生まれた1970年代後半に付けた当時の高値が安く感じるほど、足元の水準は高いと言えます。
足元の金(ゴールド)相場は「バブルだ」などと言われることがあります。確かに、グラフを見ていると、そのように見えます。しかし、筆者は今の金(ゴールド)をバブルだと考えていません。
バブルはある意味、「プラスの思惑である期待の膨張・爆発」「実態・根拠なき熱狂」だからです。金(ゴールド)を含むコモディティ(国際商品)市場はそもそも、膨張した期待が上昇を主導する場ではありません。
一般に、コモディティ市場は、実需家が現物を調達したり、供給者が現物を供給したり先物市場で売りヘッジをしたり(値下がりに対する保険をかけたり)する場です。常に、実需家と供給者という、価格の方向性に対して正反対の思惑を持つ市場参加者が同時に取引をしています。
上昇が正義となりやすい株式市場では、期待が芽生え、膨らみ、膨張すれば、価格はどんどんと上昇し、バブルが起きます。しかしコモディティ市場では、常に反対の思惑を持つ市場参加者が存在するため、期待だけで価格が急騰するケースはあまりありません。
言い換えれば、コモディティ市場は、急騰も急落もおおむね説明できる世界だと言えます。その意味で、足元の金(ゴールド)相場はバブルではありませんし、高値を説明する根拠は存在すると言えます。
金(ゴールド)相場がバブルかどうかを議論する際は、金(ゴールド)相場が期待や熱狂で上昇し得る株式市場と異なる次元で動いていることを認識する必要があります。
図:国内大手地金商の金(ゴールド)小売価格の推移(1973年1月5日~2025年9月29日) 円/グラム

出所:国内地金大手のデータをもとに筆者作成