原油反発。米主要株価指数の反発などで。58.74ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。4,210.96ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年01月限は14,895元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年11月限は443.7元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2515.11ドル(前日比28.21ドル拡大)、円建てで12,847円(前日比94円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(10月15日 18時46分時点 6番限)
金 20,856円/g
白金 8,009円/g
ゴム 311.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「『土台』の上で起きている歴史的な高騰」
前回は、「4,000ドルと2万円は2年前の2倍以上」として、NY金先物、大阪金先物の価格推移(2023年10月2日を100)を、確認しました。
今回は、「『土台』の上で起きている歴史的な高騰」として、ドル建て金(ゴールド)価格の推移イメージを、確認します。
前回述べた米国の利下げは、金(ゴールド)相場を動かす材料の一つに過ぎません。時間軸は「短中期」で、ドルの代わりという意味の「代替通貨」というテーマに分類することができます。同じ「短中期」のテーマには、「有事(伝統的)」や株の代わりを意味する「代替資産」があります。
金(ゴールド)相場を動かすテーマは、短中期だけではありません。中長期には「中央銀行」、超長期には「有事(非伝統的)」があります。こうした時間軸の異なる複数のテーマ、それぞれからもたらされる上昇圧力が層を成していることが、今日に至る長期視点の価格高騰の背景であると筆者は考えています。
以下は、時間軸の異なる複数のテーマからもたらされる上昇圧力をイメージした図です。
時間軸が「短中期」である「有事(伝統的)」「代替資産」「代替通貨」の三つは、伝統的なテーマです。金融機関や一部の投資家の間で語り継がれている天動説のような存在です。これらの三つテーマはそれぞれ、短中期的な上下の圧力を提供し、金(ゴールド)相場の変動に影響を及ぼしています。
これらはあくまで「短中期」の時間軸です。このため、2000年代前半に始まり、およそ四半世紀の年月をかけて、4,000ドルや2万円という水準に到達した歴史的な高騰劇を、これらだけで説明することはできません。歴史的な高騰劇を説明する上で、重要な部品(ピース)ではありますが、全てではありません。
歴史的な高騰劇を支える土台となっているテーマが、中長期の時間軸の「中央銀行」と、超長期の時間軸の「有事(非伝統的)」です。この二つは、2010年ごろから目立ち始めた「非伝統的テーマ」です。
こうした「土台」となるテーマが存在することにより、今日の歴史的な高騰劇が起きていると言えます。
伝統的テーマ(天動説)と非伝統的テーマの二つを総合的に分析する手法は、天動説に対する地動説であると筆者は考えています。ここで述べている地動説こそ、現代の金(ゴールド)相場を分析するために欠かせない考え方であると言えます。
全体的には、短中期は三つ、中長期は中央銀行のほか宝飾需要、鉱山会社を含めた三つ、超長期は一つ、合計七つのテーマが存在します。これらを俯瞰(ふかん)することで初めて、4,000ドル到達の背景を説明できるようになります。
また、円建て金(ゴールド)が2万円に到達したことについては、世界の指標であるドル建て金(ゴールド)に追随したことが直接的な背景ですが、追随の仕方に「ドル/円」の変動が強弱を加えたことに留意する必要があります。
図:ドル建て金(ゴールド)価格の推移イメージ

出所:筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。4,210.96ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年01月限は14,895元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年11月限は443.7元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2515.11ドル(前日比28.21ドル拡大)、円建てで12,847円(前日比94円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(10月15日 18時46分時点 6番限)
金 20,856円/g
白金 8,009円/g
ゴム 311.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「『土台』の上で起きている歴史的な高騰」
前回は、「4,000ドルと2万円は2年前の2倍以上」として、NY金先物、大阪金先物の価格推移(2023年10月2日を100)を、確認しました。
今回は、「『土台』の上で起きている歴史的な高騰」として、ドル建て金(ゴールド)価格の推移イメージを、確認します。
前回述べた米国の利下げは、金(ゴールド)相場を動かす材料の一つに過ぎません。時間軸は「短中期」で、ドルの代わりという意味の「代替通貨」というテーマに分類することができます。同じ「短中期」のテーマには、「有事(伝統的)」や株の代わりを意味する「代替資産」があります。
金(ゴールド)相場を動かすテーマは、短中期だけではありません。中長期には「中央銀行」、超長期には「有事(非伝統的)」があります。こうした時間軸の異なる複数のテーマ、それぞれからもたらされる上昇圧力が層を成していることが、今日に至る長期視点の価格高騰の背景であると筆者は考えています。
以下は、時間軸の異なる複数のテーマからもたらされる上昇圧力をイメージした図です。
時間軸が「短中期」である「有事(伝統的)」「代替資産」「代替通貨」の三つは、伝統的なテーマです。金融機関や一部の投資家の間で語り継がれている天動説のような存在です。これらの三つテーマはそれぞれ、短中期的な上下の圧力を提供し、金(ゴールド)相場の変動に影響を及ぼしています。
これらはあくまで「短中期」の時間軸です。このため、2000年代前半に始まり、およそ四半世紀の年月をかけて、4,000ドルや2万円という水準に到達した歴史的な高騰劇を、これらだけで説明することはできません。歴史的な高騰劇を説明する上で、重要な部品(ピース)ではありますが、全てではありません。
歴史的な高騰劇を支える土台となっているテーマが、中長期の時間軸の「中央銀行」と、超長期の時間軸の「有事(非伝統的)」です。この二つは、2010年ごろから目立ち始めた「非伝統的テーマ」です。
こうした「土台」となるテーマが存在することにより、今日の歴史的な高騰劇が起きていると言えます。
伝統的テーマ(天動説)と非伝統的テーマの二つを総合的に分析する手法は、天動説に対する地動説であると筆者は考えています。ここで述べている地動説こそ、現代の金(ゴールド)相場を分析するために欠かせない考え方であると言えます。
全体的には、短中期は三つ、中長期は中央銀行のほか宝飾需要、鉱山会社を含めた三つ、超長期は一つ、合計七つのテーマが存在します。これらを俯瞰(ふかん)することで初めて、4,000ドル到達の背景を説明できるようになります。
また、円建て金(ゴールド)が2万円に到達したことについては、世界の指標であるドル建て金(ゴールド)に追随したことが直接的な背景ですが、追随の仕方に「ドル/円」の変動が強弱を加えたことに留意する必要があります。
図:ドル建て金(ゴールド)価格の推移イメージ

出所:筆者作成