原油反発。米主要株価指数の反発などで。65.56ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。1,831.35ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年09月限は14,290元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年06月限は425.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで590ドル(前日比4.9ドル縮小)、円建てで2,074円(前日比12円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月12日 17時28分頃 先限)
金 6,409円/g 白金 4,335円/g
ゴム 255.4円/kg とうもろこし 37,250円/t
●シカゴトウモロコシ先物(期近 月足) 単位:ドル/ブッシェル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「穀物相場でパラダイムシフト発生!?」
前回は、「穀物に新需要出現!?」として、長期的視点で、穀物に新しい需要が生まれる可能性について書きました。
今回は、「穀物相場でパラダイムシフト発生!?」として、長期的視点で、穀物に新しい需要が生まれる可能性について書きます。
前回、世界規模の「環境配慮」ブームの中、今後、家畜由来のメタンの排出低減の必要性が高まれば、代替肉の需要は各段に増加する可能性があり、この時、大豆やトウモロコシを中心とした穀物需要の構造が、根底から変わる可能性があると、書きました。
こうした、需要構造の根底からの変化は、以下のグラフに示した「長期的な水準切り上げ」に貢献する材料と言えます。
天候や輸出税などの生産国側の要因も、消費国側の要因も、数年や数十年単位の地殻変動のような根底からの水準切り上げ(パラダイムシフト)の要因になったことはありません。
現状を考えれば、現在の穀物相場の上昇は、生産国と消費国それぞれがきっかけとなった「散発的な価格上昇」と新しい需要が発生する期待がもたらす「長期的な水準切り上げ」が同時に起きていることによって、発生していると、筆者は考えています。
天候だけ、消費だけ、ではなく、長期的な視点に立ち、新しい需要が発生する可能性を含めて、材料を俯瞰してはじめて、現在の穀物や植物油相場の急騰劇を説明できると思います。
目先、短期的には、主要産地の米国が天候シーズンに入っているため、寒波などの影響で、さらに上値を伸ばす、それにつられて食用油の価格も上値を伸ばす可能性があると、考えています。
長期的には、バイオ燃料、バイオプラスチック、代替肉など、環境配慮や新しい食文化が本格的に浸透する期待が膨らみ、「長期的な底値切り上げ」つまり、パラダイムシフトが起きる可能性があると、現時点では、考えています。
図:シカゴトウモロコシ先物(期近 月足 終値) 単位:セント/ブッシェル
出所:ブルームバーグより筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。1,831.35ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年09月限は14,290元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年06月限は425.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで590ドル(前日比4.9ドル縮小)、円建てで2,074円(前日比12円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(5月12日 17時28分頃 先限)
金 6,409円/g 白金 4,335円/g
ゴム 255.4円/kg とうもろこし 37,250円/t
●シカゴトウモロコシ先物(期近 月足) 単位:ドル/ブッシェル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「穀物相場でパラダイムシフト発生!?」
前回は、「穀物に新需要出現!?」として、長期的視点で、穀物に新しい需要が生まれる可能性について書きました。
今回は、「穀物相場でパラダイムシフト発生!?」として、長期的視点で、穀物に新しい需要が生まれる可能性について書きます。
前回、世界規模の「環境配慮」ブームの中、今後、家畜由来のメタンの排出低減の必要性が高まれば、代替肉の需要は各段に増加する可能性があり、この時、大豆やトウモロコシを中心とした穀物需要の構造が、根底から変わる可能性があると、書きました。
こうした、需要構造の根底からの変化は、以下のグラフに示した「長期的な水準切り上げ」に貢献する材料と言えます。
天候や輸出税などの生産国側の要因も、消費国側の要因も、数年や数十年単位の地殻変動のような根底からの水準切り上げ(パラダイムシフト)の要因になったことはありません。
現状を考えれば、現在の穀物相場の上昇は、生産国と消費国それぞれがきっかけとなった「散発的な価格上昇」と新しい需要が発生する期待がもたらす「長期的な水準切り上げ」が同時に起きていることによって、発生していると、筆者は考えています。
天候だけ、消費だけ、ではなく、長期的な視点に立ち、新しい需要が発生する可能性を含めて、材料を俯瞰してはじめて、現在の穀物や植物油相場の急騰劇を説明できると思います。
目先、短期的には、主要産地の米国が天候シーズンに入っているため、寒波などの影響で、さらに上値を伸ばす、それにつられて食用油の価格も上値を伸ばす可能性があると、考えています。
長期的には、バイオ燃料、バイオプラスチック、代替肉など、環境配慮や新しい食文化が本格的に浸透する期待が膨らみ、「長期的な底値切り上げ」つまり、パラダイムシフトが起きる可能性があると、現時点では、考えています。
図:シカゴトウモロコシ先物(期近 月足 終値) 単位:セント/ブッシェル
出所:ブルームバーグより筆者作成