代用有価証券(だいようゆうかしょうけん)

証拠金は、必ずしも現金で差し入れる必要はなく、国債や地方債、社債、株式等を差し入れることも可能です。これは現金に代用する形での有価証券の差し入れになることから、「代用有価証券」と呼んでいます。なお、現金と異なり、有価証券は相場の変動によって時価が変動することから、時価に掛け目を乗じること(ヘアカット)により、相場変動のクッションが設けられています。例えば、日本証券クリアリング機構では、国債については残存期間に応じて100分の99から92、社債については100分の97から90、株式については100分の70という形で、各証券が持つボラティリティ(価格の変動度合い)を勘案して各々異なる掛け目を乗じる扱いとしています。