スタックヘッジ(すたっくへっじ)

資産または負債を長期間に亘ってヘッジする場合には、ストリップヘッジとスタックヘッジの2つの手法があります。このうち、スタックヘッジは、資産または負債を長期間ヘッジしようとする場合に直近限月の1限月のみに集中して必要単位数のヘッジ取引を行う手法です。このスタックヘッジを行った後、直近限月が満期に接近するか、もしくは満期が到来した時には、ヘッジのための建玉のうち直近限月に期間が対応している部分は決済して手仕舞いして、それ以上に長い期間対応の建玉は、次の限月に一括ロールオーバー(乗り換え)をすることになります。スタックヘッジは、流動性の厚い直近限月で取引を行うことから執行が容易にできるメリットがある反面、ヘッジ実行時においてはロールオーバー時の相場が分からないことからヘッジコストを当初に確定することはできません。