ストリップヘッジ(すとりっぷへっじ)

資産または負債を長期間に亘ってヘッジする場合には、ストリップヘッジとスタックヘッジの2つの手法があります。このうち、ストリップヘッジは、いくつかの限月をつなぎ合わせたヘッジ取引をすることにより、長期間のヘッジを行うものです。たとえば、ユーロ円3カ月金利先物を2限月連続で取引をすれば6カ月間のヘッジができ、4限月連続で取引をすれば1年間のヘッジを行った効果を持ちます。ストリップヘッジは、ヘッジ実行時においてコストが確定できるメリットがありますが、一般的に期先限月の流動性は薄く、その場合には期先限月のヘッジ取引を容易に執行できない恐れがあります。特に大ロットでのストリップヘッジを行うような場合には、期先限月の取引でマーケットインパクトが大きくなる等、執行コストが嵩む結果となることがあります。