クレジット・デフォルトスワップ(CDS)は、企業の信用リスクを対象としたプロテクションを売買するクレジットデリバティブ取引です。そして、信用リスクを対象としたプロテクションを売買するクレジットデリバティブ取引です。そして、信用リスクの対象となる参照債務の債権者がプロテクションの買い手となり、プレミアムをプロテクションの売り手に支払います。このプレミアムは、一般的にCDSの想定元本に一定の率を掛けた金額とすることから、固定金利と呼ばれることもあります。また、CDSの期間は参照債務の期間全体の問題もあれば、それよりも短い場合もあります。
この取引によって、参照組織(企業等)の信用リスクは、プロテクションの買い手から売り手に移転されることになります。融資や社債の購入によって信用リスクを取ってリターンを狙う場合には、融資元本に相当する原子や社債の購入代金が必要となりますが、クレジットデリバティブを活用することによってプロテクションの売り手は少額の資金でリターンを狙うことが可能となります。なお、参照組織が1社のCDSをシングルネームCDS、複数社のCDSをバスケット型CDSといいます。また、数十から百数十の銘柄を参照するCDSの市場価格を指数化したものをCDSインデックスと呼んでいます。
クレジット・デフォルトスワップの期間中に参照組織に倒産などの債務不履行等のクレジットイベントが発生した場合には、プロテクションの売り手は買い手に対して補償金の支払いを行います。また、クレジットイベントが生じることなく終わった場合には、プロテクションの売り手は、クレジットリスクの引き受け料として買い手から受け取ったプレミアムを利益として掌中に収めることになります。
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