通貨スワップ(つうかすわっぷ)

通貨スワップは、異なる通貨間の金利および元本を交換する取引です。金利スワップでは、交換の対象となるのは金利のみですが、通貨スワップでは、通貨の種類が違うことから、通常、金利だけではなく元本も交換することになります。通貨スワップの金利交換は、固定と固定、変動と変動、固定と変動といった組み合わせがあります。たとえば、米ドル建債券を発行している本邦企業があり、この企業が先行きの米ドル高・円安を予想して、この債券を実質的に円建て債券に変更したのと同様の効果を得たいとする場合には、米ドル・円の通貨スワップを活用することができます。これにより、発行済みの米ドル建て債券はそのままで、実質的に円建てで借り入れ、円建ての元利金を返済するのと同等の効果を得ることができます。