金利スワップ(きんりすわっぷ)

金利スワップは金融スワップの大変を占める取引で、負債再度の固定金利と変動金利を交換するという形で、支払利息の交換手段として開発され、取引されてきました。これを「ライアビリティスワップ」と呼んでいます。しかし、多くの市場参加者によりスワップ取引が行われるなかで、資産から生じる金利等のリターンと、他のリターンとを交換するという資産再度のリターンの入れ替えニーズが強まりました。そして、ここから「アセットスワップ」が開発され、取引されています。たとえば、固定利付債を保有している投資家が、先行きの金利上昇にっよる損失リスクのヘッジを行う場合に、固定金利払い・変動金利受けのアセットスワップを組むといった活用がなされています。
金利スワップのスキームは、一般的に、想定元本をベースにしてこれに金利を乗じて計算されるキャッシュフローを当事者間で交換する内容である、ということができます。金利スワップの基本型は、将来の固定金利と変動金利を定期的に交換する取引ですが、このほかに異なる種類の変動金利と変動金利を交換するスワップもあります。変動金rいと変動金利を交換するスワップには、たとえばLIBOR(ロンドン市場における銀行間資金貸借取引の出し手金利)とCDレート(譲渡可能定期預金証書の金利)等の交換や長期金利と短期金利との交換取引があります。金利スワップの変動金利にどのような金利を使うかについては、LIBORが代表的な金利ですが、このほかにTIBOR(東京市場における銀行間貸金貸借取引の出し手金利)、短期プライムレート、長期プライムレート、CPレート(無担保、短期の商業約束手形の金利)等があります。