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【来週の注目材料】豪中銀は据え置き見込み、今後の利上げへの動き見られるか 　7日の豪中銀金融政策会合は現行の政策金利(オフィシャルキャッシュレート)4.35％での据え置き見通しが大勢となっています。 豪州の政策金利はコロナ過で同国にとって史上最低水準となる0.1％まで引き下げられた後、2022年5月に利上げを開始。昨年6月に4.1％まで引き上げた後、4会合の据え置きを経て昨年11月に現行の4.35％まで引き上げられました。その後は据え置きが続いています。 　景気鈍化懸念などから一時は比較的早期の利下げ開始を期待する動きが見られ、年内複数回利下げも織り込む動きを見せていました。 　しかし、4月24日に発表された1-3月期の豪消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなり、見通しが変化しました。 豪CPIは前期比+1.0％、前年比+3.6％とともに市場予想の+0.8％、+3.5％を上回る伸びとなりました。中銀の注目度が高いといわれる刈込(トリム)平均CPIは前期比+1.0％、前年比＋4.0％と、こちらも市場予想の+0.8％、+3.8％を上回りました。 　この結果を受けて豪州の年内利下げ期待が後退。さらに追加利上げの期待も出てきました。今回の会合に関してもエコノミストのごく一部で利上げ主張がみられる状況です。短期金利市場動向をみると、9月までにいったん利上げに回るという見方が約60％と半分を超えてきています。 　今回の会合では今後の利上げに向けて声明などに変化がみられるかがポイントとなります。今回は四半期金融政策ステートメントの発表回にあたっており、そちらの内容も注目されます。物価見通しなどが上方修正されているようだと、利上げ期待がもう一段強まり、豪ドル高となる可能性があります。 　弱く出た場合の豪ドル売りにも要注意です。30日に発表された3月の豪小売売上高は市場予想の+0.2％に対してマイナス0.4％と、予想外にマイナス圏に落ち込みました。2月がテイラースウィフト効果もあってやや高め(前月比+0.2)に出た反動という面がありますが、豪景気の鈍化が進んでいるとの懸念につながるものともなっており、今回の声明などによっては6月の利下げ期待が持ち直す可能性がある点には要注意です。 MINKABU PRESS 山岡和雅 ...続きを読む